国内ラグビーのリーグワンは、4月1日にディビジョン3(第12節)の1試合が大阪・ヤンマースタジアム長居でおこなわれ、自動昇格を目指す首位のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪が3位のクリタウォーターガッシュ昭島を32-20で下し、今季9勝目を挙げた。
相手に先制のペナルティゴール(PG)を許したレッドハリケーンズだが、前半9分、敵陣深くに入ってラインアウトからモールドライブ後、ブラインドサイドにボールを出し、HO島田久満がインゴールに持ち込んだ
その後、ウォーターガッシュのWTBトム・イングリッシュが好走でトライを奪い返し、逆転されたものの、レッドハリケーンズは19分、テンポよくボールをつないでWTB小林正旗が右外を振りきり、コーナーにフィニッシュ。CTB射場大輔が厳しい角度からのコンバージョンを決め、再び先行した。さらにPGで加点し、30分にはPR西浦洋祐の鮮やかなハンドリングでクイックパスをもらったLOヴィリー・ブリッツが抜け、NO8ボーク コリン雷神につないでトライ。ハーフタイム前にはウォーターガッシュの攻撃に耐え、22-10で折り返した。
しかし、ディビジョン2下位チームとの入替戦出場という目標があるウォーターガッシュは、後半に入っても勇敢に挑み続け、反則を繰り返したレッドハリケーンズにイエローカードが出ると、数的有利な状況のなか、49分(後半9分)、スクラムでプレッシャーをかけたあとゴールに迫り、FB江本洸志が抜けてトライ(コンバージョン成功)。その後もレッドハリケーンズに反則があってPGで加点し、2点差に詰めた。
それでも、レッドハリケーンズは57分に敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールでトライを挙げて流れを変え、66分にはラインアウトを起点にボールを動かして攻め込み、NO8ボークがゴールラインを割り5点を追加。そのままリードを守りきり、トライ数で3本差をつけたためボーナスポイントも獲得し、2位の九州電力キューデンヴォルテクスとの勝点差を「6」に広げた。