ワールドラグビーセブンズシリーズ2023の香港大会が3月31日に開幕し、プールステージの初日、女子セブンズ日本代表は2連敗、男子セブンズ日本代表も黒星発進となった。
今季3度目のトップ8入りを目指す女子セブンズ日本代表は、香港ラウンドのオープニングゲームでフランスと対戦し、7-38で敗れた。
相手に先制を許した日本は、前半3分、快足ランナーの原わか花が自陣10メートルライン手前からスピードに乗り、ディフェンダーを寄せ付けずゴールへ走りきり、同点に追いついた。
しかしハーフタイム前、辛抱強くつなぐフランスに連続トライを許し、7-19で折り返すと、後半の序盤にはイエローカードを提示されて数的不利の時間帯に失点し、勢いを止められず黒星発進となった。
2戦目は、パリ2024オリンピック出場権獲得に王手をかけたランキング3位のアメリカに挑み、17-26と惜敗した。
この試合でも原が爆発的なスピードを見せ、序盤に連続トライでリードした日本だったが、4分に失点すると、ハーフタイム前にはタックルミスで中央を破られ、逆転された。
4点リードで折り返したアメリカは後半早々、ブレイクダウンでターンオーバー後、速攻でトライを挙げ、点差を拡大。
それでも日本は、出足速く前へ詰めるディフェンスなどで奮闘し、攻めに転じた後半4分には、スクラムから持ち出したキャプテンの平野優芽がダミーで抜け、17-19と食らいついた。
しかし、試合終了間際、日本陣内深くでプレッシャーをかけ続けたアメリカがトライを追加し、日本は勝利を逃した。
女子日本はまだトップ8入りの可能性は残っており、大会2日目(4月1日)におこなわれるプール最終戦ではスペインと対戦する。
一方、男子セブンズ日本代表は初日に1試合を戦い、オーストラリアに5-26で敗れた。
日本は開始1分で失点すると、3分には相手にスクラムからのムーブであっさり抜かれ、5分にはラインアウト失敗からオーストラリアに連続トライを奪われた。日本は自陣で受け身の時間が続き、ハーフタイム前にも失点し、0-26で折り返した。
後半4分、野口宜裕が勢いをつけて日本はゴールに迫ったが、オーストラリアがブレイクダウンでターンオーバーし、得点ならず。ホーンが鳴ったあと、相手の反則もあってボールをつなぎ、薬師寺晃がゴールへ駆け抜け5点を奪い返したが、反撃が遅かった。
男子日本は大会2日目、プール戦でアメリカ、スペインと対戦する。