7人制ラグビー(セブンズ)のトッププレーヤーが集うワールドラグビーセブンズシリーズにおいて、最も華やかで世界的に有名な「香港セブンズ」が3月31日にキックオフを迎える。4月2日までの3日間、男女合同開催となり、全28チームが参加。香港セブンズ46年の歴史(コロナ禍による中止を除く)において、ワールドセブンズシリーズの女子大会が開催されるのは初めてとなる。
今季シリーズの最終順位が、フランスを除く上位4チームには来年のパリオリンピックの出場権が与えられることになっており、女子は、3月上旬のバンクーバー大会(カナダ)を終え一番乗りで2024パリ行きの切符を獲得したニュージーランドに続き、オーストラリアとアメリカが今回の香港セブンズで3大会連続のオリンピック出場権をつかむ可能性がある。
男子は混戦で、今季シリーズこれまでの7大会ではオーストラリア、南アフリカ、サモア、アルゼンチン、ニュージーランドが金メダルに輝き、今季無冠ながら香港セブンズでは最多19回の優勝を誇るフィジーも熱狂の主役を狙っている。
そして、日本にとっても重要な大会だ。
女子セブンズ日本代表は、今年1月のハミルトン大会(ニュージーランド)で過去最高成績を更新する6位となり、続くシドニー大会(オーストラリア)でもトップ8入りしており、現在総合ランキングは9位。同8位のカナダとはわずか1ポイント差で、香港ラウンドを含め残り2大会となっており、逆転したいところだ。香港セブンズでは、アメリカ(現・総合3位)、フランス(同4位)、スペイン(同10位)とプールステージで戦う。
男子セブンズ日本代表は、ワールドシリーズに常時参戦できる「コアチーム」(15チーム)中、現在最下位で、自動降格の危機にある。残留を目指し、入替戦に望みをつなぐためには、第10ラウンドのトゥールーズ大会終了時点で最下位を脱出していなければならず、チャンスはあと3大会であり、香港セブンズでは最低でもトップ8に入りたいところだ。なお、14位のカナダとは10ポイント差。男子日本は香港セブンズでオーストラリア(現・総合5位)、アメリカ(同9位)、スペイン(同12位)と一緒のプールに入り、同組で2位以上ならば準々決勝進出となる。
■女子セブンズ日本代表 登録メンバー
2.梶木 真凜(自衛隊体育学校)
4.水谷 咲良(東京山九フェニックス)
5.三枝 千晃(北海道バーバリアンズ ディアナ)
6.大谷 芽生(立正大学ラグビー部)
7.平野 優芽(主将/ながとブルーエンジェルス)
10.永田 花菜(日本体育大学ラグビー部女子)
11.原 わか花(東京山九フェニックス)
12.須田 倫代(追手門学院 VENUS)
14.吉野 舞祐(日本体育大学ラグビー部女子)
15.辻崎 由希乃(ながとブルーエンジェルス)
16.山中 美緒(MIE PEARLS)
17.長田 いろは(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
■男子セブンズ日本代表 登録メンバー
1.薬師寺 晃(横浜キヤノンイーグルス)
4.古賀 由教(リコーブラックラムズ東京)
5.副島亀里ララボウ ラティアナラ(日本ラグビーフットボール協会)
6.福士 萌起(日野レッドドルフィンズ)
8.野口 宜裕(セコムラガッツ)
9.林 大成(主将/日本ラグビーフットボール協会)
10.丸尾 崇真(日本ラグビーフットボール協会/神奈川タマリバクラブ)
17.奥平 湧(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
18.石田 大河(浦安 D-Rocks)
20.ケレビ ジョシュア(豊田自動織機シャトルズ愛知)
23.松本 純弥(浦安 D-Rocks)
26.石田 吉平(明治大学/横浜キヤノンイーグルス)
27.谷中 樹平(帝京大学/トヨタヴェルブリッツ)
※ 数字は登録番号