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釜石SW RFCがリーグ戦総括。順位決定戦に向け「ディフェンス強化」

2023.03.30

リーグ戦総括会見を行った釜石SW。左から桜庭GM、坂下総監督、須田HC、伊藤大輝、サム・ヘンウッド、ヘルダス・ファンデルヴォルト、村田オスカロイド(ZOOMより)

 リーグワン・ディビジョン2の釜石シーウェイブスRFCがレギュラーシーズンを終え、3月29日に釜石市球技場市営クラブハウスで2022-23シーズンリーグ戦総括会見をおこなった。

 会見には桜庭吉彦GM、坂下功正総監督、須田康夫HC、そしてHO伊藤大輝選手、FLサム・ヘンウッド選手、CTBヘルダス・ファンデルヴォルト選手、通訳として村田オスカロイド選手が出席した。

 冒頭、桜庭GMからは今季おこなった事業についての説明があり、ホストゲーム平均観客数の増加や、三鉄コラボ企画の実施などが報告された。

 続いて坂下総監督のシーズン総括では、2勝8敗で5位に終わったリーグ戦を「ディビジョン2の3位以内という目標を立ててリーグ戦に臨んだが、5位に終わり、非常に残念な結果」と振り返った。

 今季の戦いを分析し、「5節までで、試合開始5分以内にスコアされたのが4試合、試合の“入り”がよくなかった」と、リーグワーストの485失点などディフェンス面を修正しきれなかったことを敗因として挙げた。

 一方で、敗れはしたものの第5節の浦安DR戦、第6節の三重H戦、第7節の愛知S戦では後半は競った戦いをしており、今季35トライを挙げた攻撃力については「成果はあった」とし、「あまりキックは使わないでボールを速く動かし、自分たちの形になれば通用する」と手ごたえも口にした。

 そして「まだまだ成長できるチーム。次のステップに行くためには、ディフェンスを強化して、これからもひたむきに戦っていくことが必要」と話した。

 須田HCからは「得点能力は昨シーズンから比べて伸びている。フィジカル面でもよくなってきているし、ディフェンスでも粘れるフェイズが増えてきている」と前向きな話もあり、順位決定戦、入替戦に向けては「しっかり4位になれるように修正して、入替戦(5月6日)も視野に入れて、いまできる最大限の結果を求めていきたい」。そして、「一戦必勝で臨みたい」と意気込みを口にした。

 また順位決定戦、入替戦に向けて坂下総監督は「スクラム、ラインアウトのセットプレー」をポイントとして挙げ、キーマンとなるHO伊藤大輝は「ラインアウトのスローイング、スクラムの核として、またディフェンス面でもジャッカルなどして、チームにいい流れを持ってこれるように頑張りたい」と決意を語った。

 須田HCから「サムはいまのシーウェイブスのFWを支えてくれている。ボールキャリーやタックル成功率で高いワークレートを見せてくれている。ヘルダスにはリーダーシップを期待している」と紹介された二人のバイスキャプテンは「アタックが我々の強み。セットピースとディフェンスも武器にすることができれば次の試合は絶対に勝てる」(サム・ヘンウッド)、「シーズン中は多くの学びがあった。入替戦にはセットピース、ディフェンスを改善して臨みたい」(ヘルダス・ファンデルヴォルト)と意気込みを語った。

 なお、釜石SWが出場するディビジョン2の4位・5位順位決定戦は4月22日、江東BSと夢の島競技場(14時30分キックオフ)で、またディビジョン2・3入替戦の第1戦は5月6日、釜石鵜住居復興スタジアム(対戦相手は未定、12時キックオフ)でおこなわれる。

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