国内最高ステージで戦う権利を4チームが手にした。
舞台はエコパスタジアム(小笠山総合運動公園スタジアム)。2019年のワールドカップ(以下、W杯)で日本がアイルランドを倒した場所だ。
3月25 日、26日、『鈴与・セントパトリックグリーンDAYS』の一部として女子7人制ラグビー『Regional Women’s Sevens 2022』が開催された。
上位4チーム(全9チーム参加)が、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2023にコアチームとして参加できる大会だ。
静岡では2021年3月から『鈴与・セントパトリックグリーンカップ』が開催されていた。
2019年W杯の開催に加え、スタジアムがある袋井市で東京五輪に参加したアイルランドチームが事前キャンプをおこなったこと、静岡の特産品のお茶やメロンも緑でアイルランドとの親和性も高いため、アイルランドの祭日「St. Patrick’s Day」にちなんでのものだ。
今年はラグビーだけでなく、自転車のロードレースも同所で開催された。
2日間の大会を終えた結果、コアチームに昇格したのは『ナナイロプリズム福岡』、『BRAVE LOUVE』、『日本経済大学女子ラグビー部 AMATERUS』と『横河武蔵野Artemi-Stars』になった。
それぞれ準々決勝を勝ち抜いたところで昇格を決めた。
最高峰シリーズへの参戦が決まった後も、大会の頂点を目指して戦った4チーム。激戦が続く中で優勝したのはナナイロプリズム福岡だった。
頂上決戦でBRAVE LOUVEに17-10と競り勝った同チームは、サクラセブンズで活躍する中村知春ら代表での実績がある選手と、この大会で主将を務めた西郷侑菜ら若手とのバランスが良かった。
タイ代表としても活躍するジラワン・チュトラクンのスピードあるランニングも有効に使い、2日間5試合を勝ち抜いた。
背番号1を背負い、抜群の運動量で勝利に貢献した中村は、「みんなの進化に驚いています」と笑顔を見せて言葉を続けた。
「一人ひとりが、自分の持つ個性を出した結果だと思います」
5月20、21日に開催される熊谷大会を皮切りに、7月1、2日の花園大会まで、全4大会がおこなわれる太陽生命ウィメンズシリーズ。
フレッシュなチームのチャレンジが戦いをより熱くしそうだ。