リーグワン連覇を目指し、今季開幕から負けなしの埼玉パナソニックワイルドナイツが、3月25日に愛知・豊田スタジアムでトヨタヴェルブリッツに19-10と競り勝ち、13連勝。レギュラーシーズン3試合を残してトップ4以内が確定し、一番乗りでプレーオフ出場権獲得となった。
埼玉ワイルドナイツは序盤、FL福井翔大のジャッカルで相手の反則を引き出し、SO松田力也のペナルティゴール(PG)で先制した。さらに3点を追加したあとの12分には、敵陣深くでのラインアウト後、ゴールに迫り、LOルード・デヤハーがピック&ゴーでトライを挙げた。
一方、トヨタヴェルブリッツは相手の速く詰めてくるディフェンスにプレッシャーを受け、敵陣深くに入ってもラインアウト失敗などでなかなか流れを変えられずにいたが、しぶとく食らいつき、ハーフタイム前、埼玉ワイルドナイツにイエローカードが出ると再び攻め込み、ラインアウトからモールで前進し、持ち出したHO彦坂圭克が突っ込んでトライ。コンバージョンも成功で6点差に詰めて折り返した。
しかし、後半の序盤、埼玉ワイルドナイツは数的不利だったが辛抱し、ブレイクダウンではFLラクラン・ボーシェーらが奮闘。51分(後半11分)に危険なタックルをした選手がシンビンとなり、再び苦しい時間帯が続いたが、ここでも耐え、トヨタヴェルブリッツのラインアウト失敗にも助けられた。
そして、両チームともPGで加点後、6点差で迎えた終盤、落ち着いていたディフェンディングチャンピオンはトライこそ奪えなかったものの、SO松田のショットで貴重な3点を追加し、接戦を制した。