リーグワンのディビジョン2に昇格した今季、開幕から実戦6連敗だった清水建設江東ブルーシャークスが、第9節でようやく初勝利をつかんだ。3月19日に岩手県の釜石鵜住居復興スタジアムで釜石シーウェイブスと対戦し、35-26で制した。
相手に先制を許した江東ブルーシャークスだったが、前半8分にラインアウトからモールで押し込み、コンバージョンも決まって同点に追いつくと、25分にはハーフウェイからボールをつないで攻め上がり、WTB佐々木周平が左外を抜けてインゴールに持ち込んだ。さらに、29分には敵陣深くで相手の落球から攻めに転じ、CTBオルビン・レジャーがフィニッシュ。
その後、釜石シーウェイブスがCTBヘルダス・ファンデルヴォルトの力走からチャンスを広げてFB片岡領がトライを奪い返したが、江東ブルーシャークスはハーフタイム前にペナルティゴール(PG)で加点し、22-14で折り返した。
後半、江東ブルーシャークスはPGでリードを広げ、63分(後半23分)には相手のラインアウト失敗から攻め込み、WTBウサ・バレイラウトカがデビュー戦トライを記録。
終盤、釜石シーウェイブスに2トライを許したものの、リードを守りきった。
一方、釜石シーウェイブスはこれでリーグ戦終了(最終・第10節は、活動停止中の日野レッドドルフィンズが辞退のため、不戦勝)。ディビジョン2は、4月に順位決定戦がおこなわれる。
19日は愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でもディビジョン2の試合がおこなわれ、2位の三重ホンダヒートが3位の豊田自動織機シャトルズ愛知を50-22で下している。
ヒートは前半、相手に一時リードを許したものの、WTBダーウィッド・ケラーマンなどが躍動し、逆転。後半の序盤に6点差に詰められたが、オーストラリア代表のFBトム・バンクスが鮮やかなカウンターで仲間のトライにつなげるなど、得点を重ね、8勝目を挙げた。
同日、愛媛県のニンジニアスタジアムではディビジョン3(第11節)の1試合がおこなわれ、首位のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪が4位のマツダスカイアクティブズ広島を62-19と圧倒している。
WTB鶴田諒などが活躍し、計10トライで大勝となった。