リーグワンのディビジョン1で、プレーオフ進出へのボーダーライン下にいる5位の東芝ブレイブルーパス東京だが、愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で3月18日、2連勝中だった難敵のトヨタヴェルブリッツに19-18で競り勝ち、トップ4入りに望みをつないだ。
同日、同じくプレーオフ進出を争う横浜キヤノンイーグルスが敗れ(3位→4位)、勝点差は「3」に縮まった。
序盤、12月の負傷から復活してヴェルブリッツ初先発となった元イングランド代表LOジョー・ローンチブリーの粘り強いディフェンスに得点を阻まれていたブレイブルーパスだが、前半14分、ゴール前のスクラムから攻め、NO8リーチ マイケルからボールをもらったSHジャック・ストラトンが自ら勝負してディフェンスを破り、先制トライを決めた。
ブレイブルーパスはさらに27分、敵陣深くに入ってモールから展開し、CTBバーガー・オーデンダールが切り込みオフロードパスをもらったCTBニコラス・マクカランが抜け、追加点となった。
対するヴェルブリッツは31分、SOウィリー・ルルーが高く蹴り上げたボールがバウンドしてWTB高橋汰地の手に収まり、ゲインでチャンスとなり、サポートしたFLピーターステフ・デュトイが相手に絡まれながらもインゴールに押さえ、5点を奪い返した。
ハーフタイム前に反則を繰り返したヴェルブリッツにイエローカードが出て、数的有利となったブレイブルーパスは、後半の序盤に何度かチャンスを作りながらなかなか得点できずにいたが、相手にペナルティゴールを許し4点差に詰められたあとの55分(後半15分)、再びゴールに迫り、LOジェイコブ・ピアスのトライでリードを広げた。コンバージョン成功で19-8となる。
しかし、ヴェルブリッツも粘り、65分、アドバンテージを得てフェイズを重ね、細かいパスのつなぎからFLデュトイが左外を抜けてインゴールに持ち込み、6点差とした。地元でファンの声援を受けたヴェルブリッツは勝利への執念を見せ、ホーンが鳴ったあとのラストアタックで、SOティアーン・ファルコンから長いパスをもらったCTB山口修平が左外からインゴールに持ち込み、トライ。スタジアムが沸いた。
コンバージョンが決まればヴェルブリッツの逆転勝利だったが、しかし、ファルコンのショットはわずかに外れ、ブレイブルーパスの勝利となった。