土田雅人日本ラグビー協会会長が、あらためてターゲットを示した。
「最低でも2019年大会と同じベスト8。ベスト4、チャンピオンも狙ってほしい」
隣に座ったジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは笑顔だった。
W杯イヤー幕開け「ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ」
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3月6日、日本代表活動に関する記者会見が開かれた。
土田会長、ジョセフHC、藤井雄一郎日本代表ナショナルチームディレクターが参加。ワールドカップへ向けての強化プランを話した。
2月には候補選手の一部を集めて強化方針の確認などをおこなった。
チームは、選手たちとコネクションを保ちながら、リーグワン終了後の本格始動を待つ。
ジョセフHCはこの日、熊谷へ足を運び、候補選手たちと会った。続けて、府中への訪問もおこなう。
「どの選手にもチャンスがある」と指揮官は強調した。
リーグワンでの選手たちのパフォーマンスを視察し、日本代表経験者のコンディションをチェック。新戦力の発掘を続けていく。
6月9日に代表候補約45人のスコッドが集まる。それを皮切りに、3度の合宿を重ねて大会へ臨む。
その前にもスクラム合宿をおこなう予定だ。プレーオフや入替戦のないチームの選手は休息後はやめに集められ、S&C合宿なども実施される。
ジョセフHCはチームをジャンボジェットにたとえ、6月、7月の合宿と試合を経て機体を上へ向け、大会で飛躍するイメージを語った。
相手がジャパン相手に狙ってくるセットプレー、攻守両面でのキック対応、ディフェンスの3点を、あらためて強化ポイントとして挙げた。
オールブラックスXVとの試合で始まる実戦に関しては、「スーパーラグビーのあと、オールブラックスに選ばれていない選手たちで作られたチーム。間違いなくタフ。いい相手」と言う。
続いておこなわれるパシフィックネーションズ(サモア、トンガ、フィジー)との対戦は、フィジカル面の強化にもいい。
「サモアは本大会でも戦う相手。貴重な経験になる。(大会直前に敵地で対戦する)イタリアは、W杯前の相手としては完璧な相手。(昨秋は)ワラビーズに勝ち、シックスネーションズでもいい試合をしています」
W杯で戦うスコッドは各国33人。その座を求める競争は最後の最後まで続く。
特に、強化ポイントに挙げられた領域に強い選手たちには熱視線が注がれる。
あと半年の青写真がより明確になり、選手たちの熱意はリーグワンでのパフォーマンスに反映されそうだ。
【日本代表のW杯までの試合日程】
◆リポビタンDチャレンジカップ2023
2023年7月8日(土) 会場:秩父宮ラグビー場(東京)
ジャパンXV×オールブラックスXV
2023年7月15日(土) 会場:えがお健康スタジアム(熊本)
日本代表×オールブラックスXV
※キャップ対象試合ではない。
◆リポビタンDチャレンジカップ2023 パシフィックネーションズシリーズ
2023年7月22日(土) 会場:札幌ドーム(北海道)
日本代表×サモア代表
2023年7月29日(土) 会場:東大阪市花園ラグビー場(大阪)
日本代表×トンガ代表
2023年8月5日(土) 会場:未定
日本代表×フィジー代表
◆テストマッチ
2023年8月26日(土) 会場:イタリア(詳細は未定)
イタリア代表×日本代表