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無敗同士の大一番を制したのはワイルドナイツ! 激闘で2位のスピアーズ下し10連勝

2023.03.04

25得点の大活躍でプレーヤー・オブ・ザ・マッチとなったワイルドナイツの山沢拓也(撮影:松本かおり)


 ジャパンラグビー リーグワン2022-23のディビジョン1で、開幕から無敗同士だった埼玉パナソニックワイルドナイツとクボタスピアーズ船橋・東京ベイが3月4日に熊谷ラグビー場で激突し、30-15で首位のワイルドナイツが制した。
 連覇を目指すワイルドナイツはこれで10連勝。2位のスピアーズは8勝1分1敗となった。

 前半から激しい攻防となり、フィジカルを強みとするスピアーズは、ブレイクダウンだけでなくディフェンスでもプレッシャーをかけ続けた。
 だが、最初のトライを挙げたのはワイルドナイツだ。序盤にペナルティゴール(PG)でスコアは動き、3-3で迎えた前半25分、青いジャージーの10番をつけた山沢拓也が鋭いステップで敵陣10メートルラインから抜け、さらにディフェンダーをかわしてスピードに乗ってゴールへ走りきり、ホームのファンが沸いた。自らコンバージョン成功。山沢はこの日、5本のプレースキックをすべて決め、貴重な追加点を重ねた。

 対するスピアーズのSOバーナード・フォーリーもショットは安定していて、前半に4本のPGをすべて成功、スピアーズが2点リードで折り返した。

 後半の序盤、両チームとも粘り強いディフェンスでピンチをしのいだが、50分(後半10分)、ワイルドナイツが逆転に成功する。FLベン・ガンターがブレイクダウンでターンオーバーすると、自陣深くからのカウンターでSO山沢がキックし、チェイスしたWTBマリカ・コロインベテがボール確保で山沢につなぎ、逆転トライとなった。

 肉弾戦は激しさを増す。

 その後、両チームともPGで加点し、20-15で迎えた68分、ワイルドナイツはCTBディラン・ライリーのブレイクを起点に敵陣深くに入り、アドバンテージを得ながらフェイズを重ね、山沢がドロップゴールを決め8点リードとなった。

 果敢にチャレンジし続けたスピアーズは73分、CTBテアウパ シオネが出足速いディフェンスでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、FBハラトア・ヴァイレアがビッグゲイン。しかし、ワイルドナイツはまたも粘り強いディフェンスでスコアを許さなかった。

 そして、79分にはライリーから鋭いフラットパスを受けた青いジャージーの14番、長田智希が力強い走りとステップでトライゲッターとなり、勝利を決定づけた。

 2トライを含む25得点の活躍でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた山沢は、「チームとしても個人としてもプレッシャーがかかる試合だったが、結果的に勝てたということが今日の収穫だと思う」とコメント。最初のトライシーンについては、「思いきりいこうと自分のなかで決めて、ランコースも自分の思った通りに走ることができたので、トライにつながって本当によかったと思う」と振り返った。

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