リーグワン2022-23・ディビジョン1の第1節で勝ったあと、7連敗していたNECグリーンロケッツ東葛が、70日ぶりに歓喜した。2月26日、東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれた第9節で三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦し、試合終了間際のトライで33-26と接戦を制した。連敗脱出のグリーンロケッツはこれで2勝7敗。ダイナボアーズは4連敗で、3勝1分5敗となった。
前半は14-14。
ダイナボアーズのSOジェームス・シルコックが2トライを挙げたのに対し、グリーンロケッツは25分にスクラムからファーストレシーバーのCTBクリスチャン・ラウイがタックルを2つ弾き飛ばしてインゴールに持ち込むと、34分にはオーストラリア代表としても経験豊かなSHニック・フィップスがテンポよく配球してSO金井大雪のトライを生んだ。
後半先に得点したのはグリーンロケッツで、49分(後半9分)、敵陣22メートルライン内に入ってのラインアウトはスチールされたが、直後、HO佐藤耀が相手にプレッシャーをかけてボールを奪い返し、力強いキャリアーを使ってゴールに迫ると、中央からすばやく左へボールを動かし、WTB尾又寛汰がトライを決めた。
その後、ダイナボアーズがドライビングモールで連続トライを挙げ、逆転されたグリーンロケッツだったが、危険なプレーをした相手選手にイエローカードが出て数的有利となると、5点ビハインドで迎えた74分、敵陣深くに入ってラインアウトからモールで押しきり、同点とした。
そして、勝利への執念を見せたグリーンロケッツは試合終了間際、敵陣に入ってフェイズを重ね、背番号15をつけた主将のレメキ ロマノ ラヴァがディフェンス裏のスペースにキックすると、反応したWTB尾又がボールを確保してインゴール左隅に劇的な勝ち越しトライを決め、グリーンロケッツが歓喜となった。