ラグビーリパブリック

トヨタヴェルブリッツが痛恨の6敗目 レッドカード響き横浜キヤノンイーグルスから勝点奪えず

2023.02.25

南アのスターが激突。イーグルスのデクラークに襲いかかるヴェルブリッツのデュトイ (C)JRLO


 プレーオフ進出への望みをつなぐには、もう1敗もできないほど厳しい立場にあるトヨタヴェルブリッツだが、2月25日に地元の愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれたリーグワンの第9節で、横浜キヤノンイーグルスに7-39で敗れ、3勝6敗(勝点14)となり10位にダウンした。初のトップ4入りを狙うイーグルスは6勝1分2敗(勝点31)となった。

 序盤に風を活かしてペナルティゴールを狙うも、連続失敗で先制できなかったヴェルブリッツに対し、イーグルスは前半19分に最初のスコアを刻んだ。フィールド中盤のスクラムから、ファーストレシーバーのCTB梶村祐介がディフェンス裏へキックでボールを転がし、CTBジェシー・クリエルが反応してチャンスを広げ、すばやいリサイクル後、SO田村優もキックスキルを見せてWTB竹澤正祥が最初のトライゲッターとなった。

 そして、31分、ヴェルブリッツのLOマイケル・アラダイスが危険なプレーをしてしまい、レッドカードで一発退場。ヴェルブリッツは残りの約50分間を1人少ない布陣で戦わなければならなくなり、ゲームのバランスは崩れた。

 ヴェルブリッツは14人で奮闘していたものの、数的有利となったイーグルスは38分、WTBイノケ・ブルアがタックラーを振りきってインゴールに持ち込み、10点リードで折り返した。

 食らいつきたいヴェルブリッツは、ゲームキャプテンを務めたFLピーターステフ・デュトイを筆頭に後半も粘り強いディフェンスを続けていたが、イーグルスは50分(後半10分)にWTB竹澤のゲインで敵陣深くに入ると、アタックを継続してSHファフ・デクラークがディフェンダーの下を通すアイディアでつなぎ、ボールを拾ったキャプテンのCTB梶村がインゴールに持ち込んだ。
 セットピースでも有利となったイーグルスは、55分にはラインアウトからモールで押し込み追加点。その後もCTBクリエルらが躍動してトライを重ね、ボーナスポイントも獲得している。

 一方のヴェルブリッツは、何度かチャンスをつくりながら、フォワードパスやハンドリングエラー、そして相手の堅守もあってなかなか得点できずにいたが、終盤の73分、敵陣深くに入ってPKから攻め込み、LO秋山大地が腕を伸ばして1トライを奪い返し、一矢を報いた。

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