リーグワンのディビジョン1で第5節から4連敗だったリコーブラックラムズ東京に、ようやく笑顔が戻った。ホストスタジアムの駒沢オリンピック公園陸上競技場で2月25日、花園近鉄ライナーズを64-10と圧倒し、今季3勝目を手にした。一方、苦しい戦いが続くライナーズは開幕から9連敗。
前半は競った。ドライビングモールで先制したブラックラムズに対し、ペナルティゴールで最初のスコアを刻んだライナーズは10分、WTB岡村晃司のビッグゲインで敵陣深くに入ってたたみかけ、FL宮下大輝がインゴールにねじ込み逆転した。
しかし、ブラックラムズはその後、WTBメイン平がゴールラインを越えた相手選手に絡んでグラウンディングを阻止するなど、粘り強いディフェンスを続け、ライナーズに追加点を許さなかった。
そして31分、黒衣のFWパックがスクラムで圧力をかけ、SH山本昌太もライナーズ9番のウィル・ゲニアにプレッシャーをかけてボールを奪い返し、トライを決めて再びリードした。
14-10で折り返したブラックラムズは後半早々、それまでブレイクダウンなどでも奮闘していたFLアマト・ファカタヴァの力走からチャンスを広げ、CTBハドレー・パークスが切り込んでオフロードパスをもらったLO柳川大樹が抜け、ゴールに持ち込んだ。
その後、ラインアウトからのドライビングモールで連続トライを挙げたブラックラムズは、勢いが止まらず、57分(後半17分)にはFBマット・マッガーンが抜け、パスをもらったCTB池田悠希がフィニッシュ。リスタート後にはLOファカタヴァ タラウ侍の突破を起点に加点すると、終盤にも3トライを重ね、大勝となった。