ジャパンラグビー「リーグワン」は2月12日にディビジョン3(第7節)の2試合がおこなわれ、首位を争う九州電力キューデンヴォルテクスとNTTドコモレッドハリケーンズ大阪がともに勝利を収めた。
キューデンヴォルテクスは神奈川の荻野運動公園陸上競技場でクリタウォーターガッシュ昭島と対戦し、33-26で勝点4を獲得。
第5節で開幕から無敗だったレッドハリケーンズに土をつけ、調子は上向きだったウォーターガッシュだが、この日は前半23分、危険なプレーをしたプロップにレッドカードが提示されて一発退場となり、厳しい戦いを強いられた。
数的有利となったキューデンヴォルテクスは、35分、ディフェンスでプレッシャーをかけて相手の落球を誘い、こぼれ球を拾ってつなぎ、SOフィル・バーリーがゴールに持ち込み先制した。39分には、NO8ウォーカー アレックス拓也がハーフウェイで仲間からオフロードパスをもらったあとタックラーをかわしてダイナミックに走りきり、14-0でハーフタイムとなった。そして、45分(後半5分)にはWTB萩原蓮が鋭い走りでディフェンスを切り裂き、自らコンバージョンを決めた。
21点ビハインドとなったウォーターガッシュは、48分、敵陣深くに入ってラインアウトからモールを組み、FL川瀬大輝がボールを持ち出して突進し、チーム初トライ。56分にもドライビングモールからHO北條耕太が突っ込んでインゴールに押さえ、コンバージョンも決まって9点差に詰めた。
しかし、21-12とされたキューデンヴォルテクスは65分、ゴール前のスクラムからNO8ウォーカーがサイドアタックでトライ。リスタート後にはLOレイ・タタフのビッグゲインを起点に攻め込み、FL中島謙がフィニッシャーとなった。
ウォーターガッシュは終盤に2トライを奪い返し、7点差に詰めてボーナスポイントを獲得したが、勝ったのはキューデンヴォルテクスだった。
キューデンヴォルテクスはこれで5勝1敗。ウォーターガッシュは3勝3敗となった。
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪は、地元のヨドコウ桜スタジアムで中国電力レッドレグリオンズを59-14と圧倒。他チームより1試合少なく、これで4勝1敗となっている。レッドレグリオンズは2勝4敗。
序盤にドライビングモールで先制したレッドハリケーンズ。前半11分にキックを使ったレッドレグリオンズにトライを許し、同点とされたが、19分、ゴールに迫って主将FL杉下暢のピック&ゴーで勝ち越しに成功した。
24分には副将のCTBパエア ミフィポセチがパワーでディフェンスを破り、追加点。35分にも連続攻撃で敵陣深くに入ると、パエアが力走でSH山内俊央のトライをお膳立てし、28-7で折り返した。
レッドハリケーンズは後半早々にもドライビングモールで得点すると、その後も主導権を握って4トライを追加。後半の相手の反撃を7点に抑え、大勝となった。