青空の下で白銀の雪に覆われたグラウンドがキラキラしていた。
参加者は笑顔。子どもたちの瞳も輝いた。
2月5日、津軽雪上ラグビー大会が開催された。
2021年、2022年とコロナ禍の影響を受けて中止になっていた。
3年ぶりの開催は好天にも恵まれ、穏やかな一日となった。
今回で57回と歴史のある大会。弘前市運動公園多目的広場を会場に大会は開催された。
久しぶりの開催で、参加チーム数は以前より大きく減った。しかし、スクールの部、U15の部で子どもたちが元気に走り回った。
大人たちは、スパイクの部、ながけりの部に分かれて試合をおこなうのが、この大会の伝統だ。
前者は本気度の高い戦いで、後者の「ながけり」とは長靴のこと。雪の上では熟練者と経験の浅い人の差が縮まる上に、ながけりを履いてプレーするとなれば、なおさら一人ひとりの力が均衡する。
愉快なシーンが相次ぎ、大会は盛り上がった。
大会にはゲストとして元日本代表の松尾勝博氏(キャップ23)、伊藤剛臣氏(キャップ62)が招かれ、松尾氏は試合に出場してトライも決めた。
そのふたりに弘前サクラオーバルズに所属し、昨秋のワールドカップ(女子)にも参加した左高裕佳(日本代表キャップ13)も加わってトークショーも実施した。
それぞれのラグビー愛や、地域とラグビーの関係性、将来像に思い思いの言葉を発し、聴く人たちを和ませた。
タックル体験会の時間はタメになった。一人ひとりの個性が出た。
ナイスタックルに沸く。コーチが、「日頃の不満を口に出してエナジーを出そう」と声をかけると、それぞれが叫んで走り出す。その内容にみんなが笑う。
いい雰囲気だった。
来年以降、以前のように参加チーム、参加者がもっと増えれば喜びの輪はもっと大きくなる。
節目の60回大会は、もうすぐだ。