ラグビーリパブリック

リーグへの報告は事件から3か月後。日野RDは、その時点ではやむを得なかったと振り返る

2023.02.04

 リーグワンD2の日野レッドドルフィンズ(東京都日野市/以下 日野RD)の部員らが昨年10月、11月に起こしていた飲食店での不祥事について、2月3日夕刻、日野RDとリーグワンが個別に会見(いずれもリモートで)をおこなった。日野RDは2月2日、自ら無期限活動停止を発表しており、2月4日に開催予定の清水建設江東ブルーシャークス(以下 江東BS)との試合は急遽中止となっている。

 日野RDは志賀得一部長、田中勝利GMが会見に出席、リモートでおこなわれた。会見は約50分間。昨年10月-11月に合宿遠征先の別府市内で起きたことへの事実関係と見解、そしてチームは無期限活動停止とすること、翌日の江東BS戦中止について話し、メディアの質問に応じた。

 日野RDは会見冒頭から不祥事とその影響について繰り返し謝罪した。部員らが別府市内の飲食店を訪れたのは報道の11月ではなく、10月31日深夜から11月1日にかけて、であるという。その後、事件発覚後の対応について「社内の報告が一部遅れた。コンプライアンスの専門部署や広報の部署に報告すべきだった」と振り返る。さらにチームからリーグワンへの報告がおこなわれたのは、事件からほぼ3か月が経過した1月末だった。

 情報の伝達の遅れは今回の不祥事の対応をめぐる大きなポイントだ。

 志賀部長は「事件発覚直後、レッドドルフィンズのトップである自分のところへ情報は上がった」と説明した。さらに「会社内においても、会社の管轄部署であるレッドドルフィンズ事業グループのラインでは報告を上げた」。しかし、コンプライアンスや広報を扱う部署に知らされることはなかった。3か月後に初めて報告を受けたリーグワンからは、特に今回のようなネガティブな情報については迅速な共有が必要と指摘され、遅れについて厳重な注意があったという。

 社内の情報周知、リーグへの報告の遅れの理由として日野RDが繰り返したのは、チームが迷惑をかけた飲食店との取り交わしに伴う守秘義務だ。

 チームは問題発覚後に志賀部長らが別府に足を運んで飲食店側に謝罪、示談を済ませ法的には解決されているという。すでに店の備品損害、店員への迷惑行為などについての損害について支払いを行なったとのこと。報道された300万円の追加請求などはなかったとし、弁済総額については明かすことができないとした。

 その店側との話し合いの中に、互いの守秘義務項目があるという。

 志賀部長はメディアの質問への回答の中で、この守秘項目は、日野RD側から提案したものであることに触れている。メディアからは「チームからその提案をしなければ、すぐに情報公開ができたのでは」と質問が重ねられ、志賀部長は「その通りです」と答えている。

 また、示談に立ち会ったとした「第三者」についてもメディアから質問があった。志賀部長は「現時点では公表できない」といったん明言を避けたが、さらにメディアが「反社会勢力の介在があったと疑われても仕方のない状況では」と確認すると「それはまったくない。壊れたものがどれくらい数量があるのかを確認してもらった。お店にお酒等を卸している方」(志賀部長)と答えた。

 リーグワン側はこの「守秘義務」について、直後の別の会見で、示談内容をどちらが提案したかなどは把握していないとした。今後、チームへの聞き取りなど「事実精査」をおこなう中で、その内容把握の必要性についても確認していく意向だ。

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