ラグビーリパブリック

D1で苦戦続くライナーズがブレイブルーパスに大敗。D3では首位レッドハリケーンズ初黒星。

2023.01.28

ライナーズ戦で力強く走り抜けるブレイブルーパスのセタ・タマニバル(撮影:高塩 隆)


 リーグワンのディビジョン1に昇格して開幕から未勝利の花園近鉄ライナーズは、1月28日、東京・秩父宮ラグビー場で東芝ブレイブルーパス東京に挑んだが、14-60と大敗し、6連敗となった。ブレイブルーパスはこれで4勝2敗。

 前半2分、ライナーズのパスが乱れ、ルーズボールを足にかけたブレイブルーパスのSH小川高廣がドリブルしてインゴールに持ち込み先制した。
 序盤からミスや反則が多かったライナーズに対し、ブレイブルーパスは16分にも敵陣深くに入ると、しぶとくローリングモールで押しきり追加点。21分には連続攻撃をFB豊島翔平がフィニッシュし、25分にはWTB濱田将暉のブレイクからつなぎ、CTBセタ・タマニバルがトライゲッターとなった。

 早くも28点ビハインドとなったライナーズは、28分、FL菅原貴人がディフェンスを突破してサポートのSHウィル・ゲニアがゴールに持ち込み、7点を奪い返した。しかし、その後も敵陣に入ってチャンスになりかけたシーンはあったが、ラインアウトを2回連続でスチールされるなど、波に乗れなかった。

 前半最後にペナルティゴールで加点し、31-7で折り返したブレイブルーパスは、後半早々、CTBタマニバルがラックサイドを抜けてLOジェイコブ・ピアスにつなぎ、リードを拡大。49分(後半9分)にはドライビングモールで一気に押しきると、その後も3トライを追加し、大勝となった。

 ライナーズは終盤に1トライを奪い返したが、元気なく6連敗。これまで113得点(1試合平均:約19得点)、356失点(1試合平均:約59失点)で、攻守ともに奮闘が期待される。

デビュー戦でハットトリックの活躍だったシャトルズの河野竣太 (C)JRLO

 同日、ディビジョン2では愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で1試合がおこなわれ、豊田自動織機シャトルズ愛知が64-14で釜石シーウェイブスRFCを圧倒した。
 シャトルズの11番をつけてデビューとなった23歳の河野竣太(流通経済大出身)は3トライを記録し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれている。
 シャトルズはこれで3勝1敗、シーウェイブスは1勝3敗となった。

 ディビジョン3は、東京・AGFフィールドで1試合おこなわれ、クリタウォーターガッシュ昭島が首位のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪を37-32で破り、今季2勝目を挙げている(2勝2敗)。レッドハリケーンズは今季初黒星(3勝1敗)。
 ウォーターガッシュは15点ビハインドで折り返したが、後半に入って連続トライで点差を詰め、53分(後半13分)、WTB濱副慧悟が軽快なフットワークで次々とタックラーをかわしてゴールへ走りきり、逆転した。
 そして、61分にドライビングモールで敵陣深くに入ったあと、連続攻撃をWTBトム・イングリッシュがフィニッシュしてリードを広げると、終盤にはスクラムでプレッシャーをかけるなどしてCTBアンドリュー・ディーガンがペナルティゴールで加点し、競り勝った。

D3首位のレッドハリケーンズに逆転勝ちし、歓喜のウォーターガッシュ (C)JRLO