1月22日に神奈川・相模原ギオンスタジアムでおこなわれたリーグワン・ディビジョン1の第5節は、両チームが勝利への執念を燃やした熱闘となった。昇格したトップステージで快進撃を続ける三菱重工相模原ダイナボアーズと、開幕から接戦の連続で4連敗中だった静岡ブルーレヴズが対戦し、27-27で引き分けた。
前半からシーソーゲームとなった。
4分に静岡ブルーレヴズがドライビングモールでゴールに迫ってSHブリン・ホールのトライで先制すれば、相模原ダイナボアーズは11分、自陣からCTBマット・ヴァエガが切り込み、オフロードパスをもらったWTBタウモハパイ ホネティが左外をゲイン、主将のSH岩村昂太がサポートし、パスをもらったCTBヘンリー ブラッキンが力強い走りでフィニッシャーとなった。
追いつかれた静岡ブルーレヴズは25分、ゴール前のスクラムからNO8クワッガ・スミスが持ち出してゴールに迫り、ポストに阻まれたものの、サポートしたSHホールがインゴールにボールを押さえ、勝ち越しに成功した。
その後、イエローカードを提示されて1人少なくなった静岡ブルーレヴズだが、主将のクワッガ・スミスがピンチの場面でジャッカルを連発し、チームを鼓舞した。
一方、相模原ダイナボアーズはハーフタイム前にSOジェームス・シルコックが約40メートルのペナルティゴール(PG)を2本連続で決め、13-14と1点差に詰めて折り返した。
後半、相模原ダイナボアーズがシルコックの精度の高い左足で先に得点したものの、静岡ブルーレヴズは49分(後半9分)、SO清原祥のブレイクからチャンスとなり、つないでWTBマロ・ツイタマがインゴールに持ち込み再びリードを奪った。
セットピースが安定している静岡ブルーレヴズは、55分のピンチをスクラムで脱出すると、68分には相手ボールスクラムで圧力をかけてPGチャンスをつかみ、貴重な3点を追加した。
19-27とされた相模原ダイナボアーズは、70分すぎに敵陣深くに入りながらラインアウトを連続失敗し、苦しくなったが、それでも粘り、76分にPGで得点し、5点差に詰めた。
そして、試合終了間際、相模原ダイナボアーズは根気よくアタックを継続してゴールに迫り、CTBブラッキンがピックアップからターンでタックラーをかわし、同点トライを決めた。
しかし、それまで完璧なゴールキックで17得点していたシルコックがコンバージョンを外し、直後、ノーサイドの笛が鳴って熱闘は引き分けに終わった。
三菱重工相模原ダイナボアーズはこれで3勝1分1敗、静岡ブルーレヴズは0勝1分4敗となった。