開幕戦で勝利を挙げて以来、白星に恵まれないトヨタヴェルブリッツ。だが1月15日の埼玉ワイルドナイツ(埼玉WK)戦では本来のフィジカルが覚醒、19-34で敗れたものの昨季王者と激闘を繰り広げた。22日の第5節・東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)戦では、10番で北村将大が先発、CTB山口修平がリザーブ入り。チームに新鮮な風を吹き込む。
北村はプレシーズン、SOティアーン・ファルコンが肩の手術で不在の間、先発で10番を背負ってきた。14日に埼玉WKとの間で行われた11人制のミライマッチ(育成・成長試合)では主将も務めるなど、リーダーとしても経験を積んできた。「埼玉戦ではフィジカルな試合ができていた。そこに自分の持ち味を加えてゲームを運べれば」
帝京大出身、加入2年目の北村。昨季のリーグワン、デビュー戦の相手もBL東京だった(4月10日・第12節)。「あの時はボールを回すので精一杯でした。今は、よりチームに深く入れている手ごたえはあります」と自信を見せる。「BL東京戦では、ブレイクダウンをどのエリアでやれるか、自分がそれをどう活かせるかが重要になってくると思います」
山口は在籍4シーズン目。公式戦でのメンバー入りはトップリーグ時代、2021年4月3日の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦以来のことだ。183センチ、100キロのサイズにスピードを備え、同志社大学時代から日本人大型CTBとして将来を嘱望されてきた。これまで度重なるケガに泣き、今季も11月のプレシーズンマッチで負傷。14日に行われた埼玉WKとのミライマッチが復帰戦だった。そこで幾度か力強いランニングを見せ、数日後にリーグワンのメンバー入り。本人も「こんなにすぐ出られるとは」と相好を崩す。「リザーブなので後半からチームを勢いづけられるように、強みのランニングを発揮したい」
若手の勢いも浮上のきっかけとなりそうだ。