ラグビーリパブリック

三重ホンダヒートが日野レッドドルフィンズに逆転勝ち。D3ではゴールポスト崩れる珍事も。

2023.01.15

レッドドルフィンズ戦でヒートの12番をつけ奮闘したフレイザー・クワーク(撮影:平本芳臣)


 ジャパンラグビー リーグワンのディビジョン2は、1月15日に三重県の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で1試合がおこなわれ、1勝1敗同士だった三重ホンダヒートと日野レッドドルフィンズが激突、ホストチームのヒートが終盤に逆転し、20-19で競り勝った。

 前半は2トライを挙げたレッドドルフィンズが4点リードで折り返し、後半は、両チームともエラーや反則が多くスコアが動かない時間が続いたが、先に追加点を奪ったのはレッドドルフィンズで、62分(後半22分)、12番のTJ・ファイアネが切り込んでオフロードパスをもらった13番のジョセファ・リリダムが抜け、タックラーを引きずりながらゴールに持ち込んでトライが認められた。コンバージョンも決まって11点差となる。

 しかし65分、反則を繰り返したレッドドルフィンズにイエローカードが出ると流れが変わり、数的有利となったヒートは68分、ゴール前のスクラムでアドバンテージを得たあと大きくボールを動かし、左外のWTB本村直樹がタックラーをかわしてフィニッシュ。13-19となった。

 そして、71分には危険なタックルをしたファイアネがイエローカードを提示され、レッドドルフィンズは13人となる。

 逆転へのムードが高まるヒートは76分、相手に反則があって再び敵陣深くに入り、ラインアウトからモールで押し込み、トライ。SO呉洸太がコンバージョンを決めて逆転となり、地元での熱戦を制した。

スカイアクティブズ戦の終盤、ボールを手に前進するレッドハリケーンズの安田司(撮影:太田裕史)

 同日、ディビジョン3は2試合おこなわれ、大阪・ヨドコウ桜スタジアムでは、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪がマツダスカイアクティブズ広島を43-21で下し、開幕から3連勝となった。スカイアクティブズ広島は3連敗。

 レッドハリケーンズ大阪は、1点差に詰められ迎えた68分(後半28分)、フェイズを重ねて得点チャンスをつくり、相手選手の故意のノックオンによりペナルティトライを獲得した。イエローカードが出て数的有利となり、73分には連続攻撃をWTB鶴田諒がフィニッシュ。そして、試合終了間際にも攻め込んでペナルティトライとなり、勝点を伸ばした。

 広島のバルコムBMWスタジアムでは、中国電力レッドレグリオンズがクリタウォーターガッシュ昭島に36-24で競り勝ち、連敗を止めている。

 前半に3トライを挙げて19-3で折り返したレッドレグリオンズ。後半、2点差まで詰められ、モールの攻防でゴールポストが崩れるアクシデントもあって長時間の中断をはさんだが、ゲーム再開後、FWの奮闘とFB中野将宏の連続トライなどでリードを広げ、勝利をつかんだ。

 他チームより1試合多く消化しているレッドレグリオンズはこれで2勝2敗。ウォーターガッシュは1勝2敗となった。

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