リーグワン2022-23の第3節(愛知)で今季初勝利を手にしたリコーブラックラムズ東京が、1月15日も敵地で奮闘し、2連勝だ。静岡・ヤマハスタジアムで静岡ブルーレヴズに34-22と競り勝ち、2勝2敗となった。
一方、開幕から惜敗が続いているブルーレヴズは4連敗となった。
序盤から激しいフィジカルバトルとなり、3-3で迎えた前半28分、ブラックラムズ東京がゴールに迫り、FL松橋周平がピックアップからすばやくゴールライン上にボールを押さえ、トライが認められた。
27分に静岡ブルーレヴズのFBキーガン・ファリアが故意のノックオンで10分間の退出を命じられ、数的有利となっていたブラックラムズ東京はさらに33分、バックス展開でWTBメイン平がスペースのあるディフェンス裏にボールを蹴って自らチェイスで確保し、サポートのWTBネタニ・ヴァカヤリアにつないで追加点を獲得した。
粘り強いディフェンスを続けていた静岡ブルーレヴズだが、勢いがついたブラックラムズ東京は36分にもFBマット・マッガーンのロングキックが「50:22」(自陣から蹴ったボールが敵陣22メートルライン内でバウンドして外に出たため、マイボールラインアウトで再開)となってチャンスとなり、ラインアウトから展開してヴァカヤリアが突破し、マッガーンにつないで3連続トライとなった。
19点ビハインドとなった静岡ブルーレヴズは後半に反撃し、48分(後半8分)、ゴール前でフェイズを重ねてLO大戸裕矢がピック&ゴーでトライを獲得(コンバージョン成功)。57分にもゴールに迫って近場を攻め続け、主将のNO8クワッガ・スミスがインゴールに突っ込み、7点差に詰めた。
しかし、ブラックラムズ東京は激しい攻防のなか、62分、65分と相手の反則を引き出し、マッガーンのペナルティゴール(PG)でリードを拡大。
68分に静岡ブルーレヴズのCTBマロ・ツイタマがキックブロックからの快走でトライを奪い返し、SO清原祥のコンバージョンも成功で6点差となったが、71分、FBファリアが2枚目のイエローカードで静岡ブルーレヴズは14人となり、傾きかけた流れは止まった。
そして、ブラックラムズ東京は終盤にもPGで得点を重ね、接戦を制した。