ラグビーの日本最高峰リーグで3季連続の優勝を狙う埼玉パナソニックワイルドナイツが、2022-23シーズン開幕から4連勝だ。1月15日にホームの熊谷ラグビー場でトヨタヴェルブリッツと対戦し、34-19で制した。一方のヴェルブリッツは3連敗(1勝3敗)。
連敗脱出を目指したトヨタヴェルブリッツは前半6分にゴールに迫り、共同キャプテンのひとりであるFL姫野和樹のトライで先制したが、日本代表でもある姫野は22分に負傷交替となり、キーマンを欠いてしまった。
一方の埼玉ワイルドナイツは13分にFL大西樹がピック&ゴーでトライを奪い返したものの、前節でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど奮闘が光っていた大西も後半途中に負傷で動けなくなり、両選手のけがの状態が心配される。
ゲームは7-7で迎えた23分、埼玉ワイルドナイツが敵陣22メートルライン内のスクラムでアドバンテージを得て攻め込み、LOルード・デヤハーのトライで勝ち越した。
25分にはFB野口竜司が、自身が蹴ったハイパントを果敢に空中で競って味方につなぎ、ボールを手にしたWTBマリカ・コロインベテが弾丸ランナーとなって左隅にフィニッシュ。
その後、トヨタヴェルブリッツにラインアウトモールでトライを奪われたものの、埼玉ワイルドナイツはSO山沢拓也のゴールキックでも得点を重ね、27-14で折り返した。
後半しばらくスコアは動かなかったが、埼玉ワイルドナイツは71分(後半31分)に12フェイズ重ねてゴールに迫り、コロインベテがタックラーに絡まれながらもインゴールに押さえ、貴重な追加点となる。終盤、粘るトヨタヴェルブリッツに1トライを許したが、埼玉ワイルドナイツが激しい戦いを制して4連勝となった。