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三菱重工相模原ダイナボアーズが快進撃。今度は東芝ブレイブルーパス東京を倒した!

2023.01.14

ダイナボアーズ6番の鶴谷昌隆も攻守に奮闘して勝利に貢献(撮影:松本かおり)


 ジャパンラグビーリーグワンで今季ディビジョン1に昇格し、快進撃を見せている三菱重工相模原ダイナボアーズが、今度は昨季4強入りの東芝ブレイブルーパス東京を倒した。1月14日に秩父宮ラグビー場で対戦し、23-19で勝利。
 日本最高峰リーグにおいてダイナボアーズがブレイブルーパスに勝ったのは初めて。
 リコーブラックラムズ東京とトヨタヴェルブリッツも倒したダイナボアーズはこれで3勝1敗。ブレイブルーパスは2勝2敗となった。

 序盤をリードしたのは東芝ブレイブルーパス東京だった。前半5分にSO中尾隼太がキックチャージからゴールへ走りきり先制すると、12分にはラインアウトからのムーブでWTBジョネ・ナイカブラが抜けて追加点を奪った。

 一方、12点ビハインドとなった三菱重工相模原ダイナボアーズは33分、相手のパスが乱れたところ、CTBマット・ヴァエガが拾ってパスをもらったWTBタウモハパイ ホネティがゲインし、CTBヘンリー ブラッキンもサポートについてつなぎ、ホネティがフィニッシュして7点を奪い返した。

 その後、両チームともがまんの時間が続いたが、ダイナボアーズは7-12で迎えた60分(後半20分)、逆転に成功する。ハイボールをキャッチした相手選手にプレッシャーをかけてターンオーバーすると、入替で入ったばかりのベテランHO安江祥光がブラインドサイドを力走して敵陣深くに入り、テンポよくリサイクルしてFL鶴谷昌隆がトライ。SOジェームス・シルコックのコンバージョンも決まって勝ち越した。
 さらに、63分にはLOリンディ 真ダニエルがブレイクダウンでからんでペナルティゴール(PG)のチャンスを獲得し、シルコックが決めて17-12となった。

 一方、何度もチャンスをつくりながら得点につなげられないシーンが多かったブレイブルーパスは、66分の好機もエラーで逃していたが、69分、敵陣深くに入ってSHジャック・ストラトンがラックサイドを抜けてトライゲッターとなり、コンバージョン成功で逆転した。

 しかし、数分前にSOシルコックがイエローカードを提示され1人少なくなっていたダイナボアーズだが、果敢に挑み続け、72分にスクラムでPGチャンスを得、途中出場のSO石田一貴が決めて再びリードを奪う。その後もプレッシャーをかけ続けて76分にもブレイブルーパスに反則があり、石田が安定したブーツで貴重な3点を追加した。

 ダイナボアーズは、FL坂本侑翼らが試合を通じて体を張り続け、全員が最後まで堅いディフェンスを貫いたことも大きな勝因となる。78分にはHO安江とNO8ジャクソン・ヘモポがブレイクダウンでからみ相手の攻撃を断ち切った。そして、最後はWTBホネティが出足の速い強烈なタックルを決め、ダイナボアーズの歓喜となった。

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