トップイースト、トップウェスト、トップキュウシュウの覇者による3地域社会人リーグ順位決定戦の最終第3戦が神戸市須磨区で行われ、大阪府警と東京ガスが対戦し、東京ガスが勝利した(1月7日)。
予報に反し、小雨が降る中でキックオフされた試合。先制したのは東京ガスだった。
開始1分、敵陣でのハイパントからNO8トーマス・シルクがこぼれ球をフォローし、ノーホイッスルトライ。ゴールも決まり、7点をリードする。
一方の大阪府警は、7分にPGを決めて反撃を開始する。
追加点が欲しい東京ガスは10分、
敵ゴール前5メートルの相手スクラムを押し込んで反則を誘い、FBトーマス・ベルがPGを決めて3点を追加。10−3として点差を再び7点とするが、大阪府警も14分、30分と2本のPGで得点を重ね、10−9と1点差の接戦に持ち込んだ。
大阪府警のWTB勝又佑介によるビックタックルなどで、試合の流れが相手に傾く苦しい試合展開の中、東京ガスを救ったのはスクラムだった。
前半終了間近には、敵ゴール前5メートルでの相手スクラムを押し込み、最後はLOトロイ・カレンダーが押さえてトライを奪い、15−9で前半を折り返した。
後半最初の得点は大阪府警。5分に、この日4本目のPGをCTB川島俊亮が決めて点差を詰める。
一方の東京ガスは、大阪府警のコンタクトの強さに苦しみながらも、14分にFBベルが、キックパスからのこぼれ球をインゴールに持ち込みトライを奪い、8点差にリードを広げた。
その後、大阪府警がSH廣田瞬のトライで再び1点差まで詰め寄ったものの、最後は27−19の8点差でノーサイドとなり、東京ガスが勝利した。
「雨の試合で、ボールを動かす自分たちの強みを出せない状況の中、
局地戦になり、相手の強みがまさる展開だった。ただ、今年こだわってきたスクラムを起点に、後半に流れを引き戻し、苦しい展開のなかでも勝ち切れたことは評価したい」と東京ガスの中瀬真広監督。
この第3戦の結果、1位が東京ガス、2位は大阪府警となり、ルリーロ福岡が3位で全日程を終了した。
(文/平本芳臣)