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【3地域社会人リーグ順位決定戦】東京ガスが頂点に。大阪府警察にスクラムで圧力をかける

2023.01.08

東京ガスCTB黒澤健が前へ出る。(撮影/平本芳臣)

大阪府警察WTB 勝又佑介のビックタックル。(撮影/平本芳臣)
効果的なペネトレートでチームに勢いを与えたNO8トム・シルク。(撮影/平本芳臣)



 トップイースト、トップウェスト、トップキュウシュウの覇者による3地域社会人リーグ順位決定戦の最終第3戦が神戸市須磨区で行われ、大阪府警と東京ガスが対戦し、東京ガスが勝利した(1月7日)。

 予報に反し、小雨が降る中でキックオフされた試合。先制したのは東京ガスだった。
 開始1分、敵陣でのハイパントからNO8トーマス・シルクがこぼれ球をフォローし、ノーホイッスルトライ。ゴールも決まり、7点をリードする。

 一方の大阪府警は、7分にPGを決めて反撃を開始する。
 追加点が欲しい東京ガスは10分、
敵ゴール前5メートルの相手スクラムを押し込んで反則を誘い、FBトーマス・ベルがPGを決めて3点を追加。10−3として点差を再び7点とするが、大阪府警も14分、30分と2本のPGで得点を重ね、10−9と1点差の接戦に持ち込んだ。

 大阪府警のWTB勝又佑介によるビックタックルなどで、試合の流れが相手に傾く苦しい試合展開の中、東京ガスを救ったのはスクラムだった。
 前半終了間近には、敵ゴール前5メートルでの相手スクラムを押し込み、最後はLOトロイ・カレンダーが押さえてトライを奪い、15−9で前半を折り返した。

 後半最初の得点は大阪府警。5分に、この日4本目のPGをCTB川島俊亮が決めて点差を詰める。
 一方の東京ガスは、大阪府警のコンタクトの強さに苦しみながらも、14分にFBベルが、キックパスからのこぼれ球をインゴールに持ち込みトライを奪い、8点差にリードを広げた。

 その後、大阪府警がSH廣田瞬のトライで再び1点差まで詰め寄ったものの、最後は27−19の8点差でノーサイドとなり、東京ガスが勝利した。

「雨の試合で、ボールを動かす自分たちの強みを出せない状況の中、
局地戦になり、相手の強みがまさる展開だった。ただ、今年こだわってきたスクラムを起点に、後半に流れを引き戻し、苦しい展開のなかでも勝ち切れたことは評価したい」と東京ガスの中瀬真広監督。

 この第3戦の結果、1位が東京ガス、2位は大阪府警となり、ルリーロ福岡が3位で全日程を終了した。

(文/平本芳臣)


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