ジャパンラグビーリーグワン2022-23で開幕から2連敗だったリコーブラックラムズ東京が、第3節で今季初勝利を挙げた。1月8日に愛知・豊田スタジアムでトヨタヴェルブリッツと対戦し、終盤の激しい競り合いの末、29-25と逆転勝ちした。
ブラックラムズは粘り強いディフェンスで相手のトライを1本に抑え、攻めては、前半33分にラインアウトからモールで押し込み、ハーフタイム前にはFL松橋周平のジャッカルがペナルティゴール(PG)につながり、14-16の僅差で折り返した。
後半、トヨタヴェルブリッツのSOティアーン・ファルコンにPGで得点を重ねられ、11点ビハインドとなったが、ブラックラムズは56分(後半16分)、SOアイザック・ルーカスのブレイクからチャンスとなってWTBメイン平、FL松橋とつなぎ、トライを獲得。厳しい角度からのコンバージョンを決めたFBマット・マッガーンは、66分にPGも成功で1点差となった。
そして、24-25で迎えた72分、ブラックラムズは敵陣22メートルライン中央からの展開で相手FBウィリー・ルルーがギャンブル的に前へ詰めてきたが、パスはつながってマッガーンが抜け、オフロードパスをもらったWTBネタニ・ヴァカヤリアがタックルを弾き飛ばして逆転トライを決めた。
トヨタヴェルブリッツは試合終了間際に敵陣深くに入り、ラインアウトからドライビングモールでゴールラインを越えたが、グラウンディング寸前に落球していたことがTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認され、トライとはならず、ゴールラインドロップアウトで再開後まもなく、ブラックラムズの歓喜となった。
同日、東京・AGFフィールドではディビジョン3の1試合もおこなわれ、クリタウォーターガッシュ昭島が同じく黒星発進だったマツダスカイアクティブズ広島を33-27で下し、今季初勝利を挙げている。
ウォーターガッシュ昭島は19-10で迎えた後半、相手に連続トライを許し逆転されたが、5点を追う64分(後半24分)、ゴール前のスクラムからの球出しに走り込んできたSOアンドリュー・ディーガンがスペースを抜けてトライ。コンバージョンも決まって再びリードを奪った。
その後、スカイアクティブズ広島のSO龍野光太朗に約45メートルのPGを決められ1点ビハインドとなったが、ウォーターガッシュは72分に攻め込んでNO8フェインガ・ファカイがインゴールに突っ込み、逆転トライ。
そして、試合終了前のスカイアクティブズの連続攻撃に耐え、最後はインゴールへのグラウンディングを許さず、接戦を制した。