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東京サントリーサンゴリアスが14人でも奮闘 横浜キヤノンイーグルスに競り勝つ

2023.01.07

イーグルスのイノケ・ブルアにタックルされながらも前進を試みるサンゴリアスの松島幸太朗(撮影:松本かおり)


 今季リーグワンで黒星発進となった昨季準優勝チームの東京サントリーサンゴリアスだが、1勝1敗で迎えた1月7日の第3節(東京・味の素スタジアム)で横浜キヤノンイーグルスに32-23と競り勝ち、白星先行となった。

 序盤にイーグルスのSHファフ・デクラークがクイックタップから速攻を仕掛け、同じ南アフリカ代表のCTBジェシー・クリエルがトライを決め先制したが、サンゴリアスはすぐに点を取り返した。6分、FB松島幸太朗が蹴って相手に当たったボールをSOアーロン・クルーデンが拾ってゴールへ走り、トライが認められた。コンバージョンも成功で逆転する。

 そのクルーデンは18分、危険なヘッドコンタクトで一発退場を命じられ、サンゴリアスは人数的に苦しくなったが、フィールドの14人が結束し、FWのブレイクダウンの奮闘やFB松島らのプレッシャーもあって、SH齋藤直人のペナルティゴール(PG)で得点を重ね、13-8で折り返した。

 一方のイーグルスは、キーマンのSHデクラークが故意の反則でシンビン(10分間の退出)になるなど、なかなか波に乗ることができなかった。

 42分(後半2分)には、サンゴリアスがテンポよく攻めてFL山本凱と後半から入ったSH流大のゲインでゴールに迫り、WTB尾崎晟也がトライゲッターとなった。

 その後、相手にPGを許したサンゴリアスだが、54分にはユーティリティBK森谷圭介のブレイクスルーでゴールに迫り、仲間がつないだボールをベテランのLOツイ ヘンドリックがフィニッシュした。

 14点ビハインドとなったイーグルスは57分、ペナルティからの速攻でNO8アマナキ・レレイ・マフィの力強いボールキャリーもあって敵陣深くに入り、LOコリー・ヒルがゴールラインを割ってトライ。SO田村優のコンバージョンも成功で2点を追加した。さらに、63分にはCTBクリエルが突破してディフェンダーを引きつけ、パスをもらったWTBヴィリアメ・タカヤワがゴールへ走りきり、2点差に詰めた。

 しかし終盤、攻め続けたサンゴリアスに対して粘り強く守っていたイーグルスだが、反則の繰り返しでイエローカードを提示され、死力を尽くしたサンゴリアスが79分、敵陣深くのスクラムでアドバンテージを得ると、CTB中村亮土が右の空いたスペースにキックパスを放ち、WTB尾崎がトライ。森谷のコンバージョンも決まり、決着がついた。

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