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リーグワン連覇狙うワイルドナイツが開幕から3連勝 昇格躍進のダイナボアーズを圧倒

2023.01.07

今季初先発でワイルドナイツに勢いをつけたSO山沢拓也(撮影:高塩 隆)


 ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン1は1月7日、新年一発目で第3節の試合がおこなわれ、埼玉・熊谷ラグビー場では開幕から連勝していた埼玉パナソニックワイルドナイツと三菱重工相模原ダイナボアーズが激突、ディフェンディングチャンピオンであるホストチームのワイルドナイツが40-5と圧倒した。

 ディビジョン2から今季昇格し、躍進していたダイナボアーズだが、前半8分にハイタックルをした選手にイエローカードが出たこともあって先に勢いをつけることができなかった。
 一方、数的有利となったワイルドナイツは11分、スクラムからのバックス展開でゲインすると、敵陣深くに入ってからもテンポよくボールを動かし、南アフリカ代表でもあるCTBダミアン・デアレンデがインゴールに持ち込み先制した。

 王者はさらに28分、敵陣22メートルライン付近から、日本代表の10番候補でもある今季初先発のSO山沢拓也がピンポイントのキックパスを左外のデアレンデに通し、パスをもらったFL大西樹がタックラーをかわしてトライを決めた。

 ダイナボアーズはこの試合、ラインアウトの精度が悪く、33分にも自陣深くで相手NO8ジャック・コーネルセンにスチールされ、ワイルドナイツはFL福井翔大の力強い前進もあって大西の連続トライにつながった。

 19-0で折り返したワイルドナイツは、48分(後半8分)にもラインアウトからのムーブでゴールに迫ると、クイックハンドでつなぎ、FB野口竜司がフィニッシュ。52分にフロントロー3人を入れ替えると、直後のスクラムで圧倒してターンオーバーとなり、チームはさらに活気づいた。54分にはPKから積極的に攻めてコーネルセンが力強いボールキャリーで加点。

 ワイルドナイツは63分にデアレンデが危険なプレーで一発退場となり、その後、ダイナボアーズにラインアウトモールからの5点を許したものの、失点はそれだけで、終盤にも1トライを追加し、王者の力を見せつけた。

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