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佐賀工奮闘するも打倒ヒガシならず 東福岡が九州勢対決に競り勝ち準決勝進出

2023.01.03

佐賀工のディフェンスを破ろうとする東福岡のCTB西柊太郎(撮影:牛島寿人)


 東大阪市花園ラグビー場で開催されている第102回全国高校ラグビー大会は1月3日、準々決勝がおこなわれ、6季ぶりの日本一を目指す東福岡高校は佐賀県立佐賀工業高校との九州勢対決を24-18で制し、準決勝へ進んだ。

 打倒ヒガシに燃えた佐賀工の奮闘で接戦となった。

 前半4分に東福岡がターンオーバー後キックパスを使ってSH高木城治のトライで先制したが、佐賀工は7分に敵陣深くでPKを得ると、タップから攻めてモールを組み、回しながらインゴールに押し込み5点を奪い返した。

 その後、佐賀工は粘り強いディフェンスで再三ピンチをしのいだ。

 しかし、東福岡は16分、カウンターラックでターンオーバー後、すぐに展開してFB石原幹士が左外にフィニッシュ。SH高木が2本連続コンバージョンを決め、14-5となった。

 それでも、佐賀工は19分にFB井上達木のペナルティゴール(PG)で点差を詰めると、ディフェンスでもグリーンジャージーの男たちにプレッシャーをかけ、パスカットは3回、ブレイクダウンでも奮闘した。そして、ラインアウトは安定し、スチールもあった。

 ムードをよくした佐賀工はハーフタイム前にもPGで加点し、3点差に詰めて折り返した。

 そして後半10分、敵陣深くに入った佐賀工は、ラインアウトからモールではなくサインプレーを決め、PR松井我空が空いたスペースを突いて逆転トライを挙げた。コンバージョンも成功で佐賀工の4点リードとなる。

 主将のFL舛尾和はジャッカルでもチームを鼓舞し、佐賀工はプレッシャーをかけ続けて何度も東福岡のハンドリングエラーを誘った。

 しかし、東福岡は21分、敵陣深くに入ってアドバンテージを得て攻め込み、FL中川一星のトライで逆転する。コンバージョン成功で21-18となった。

 その後も佐賀工は勇敢にチャレンジし続けたが、東福岡も踏ん張り、終盤にはスクラムで圧力をかけて佐賀工の反則を引き出し、SH高木がPGを決めてノーサイドとなった。

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