花園で初優勝を目指す京都成章高校が1月3日、第102回全国高校ラグビー大会の準々決勝で大阪桐蔭高校(大阪第2)との熱闘を15-12で制し、準優勝した第100回大会以来となるベスト4入りを決めた。
先制したのは4季ぶりの王座奪還を目指した大阪桐蔭だった。前半11分にスクラムでターンオーバーしたあとフェイズを重ね、WTB福永然がディフェンスを切り裂き、最後はタックラーを弾き飛ばしてトライを挙げた。
しかし、京都成章24分、SO本橋尭也のキックパスがWTB金内友希につながり、相手のタックルに止められたもののサポートしたCTB川上凌空がゲインし、FB太田陸斗につないでゴールへ走りきった。そして、30分には川上がペナルティゴールを決め、勝ち越しに成功する。
8-5で折り返した京都成章は、さらに後半5分、ゴール前中央でPKを得ると、タップからFW勝負と見せかけ短いパスのリターンからCTB森岡蒼良が突っ込んでトライ。コンバージョンも決まって10点差とした。
粘る大阪桐蔭は15分、SO上田倭楓が前へ詰めてきた相手選手の後ろを通して右外の主将FL松岡風翔にゲインさせ、キックボールを確保したCTB上田倭士がSH須田龍之介につなぎ、トライを奪い返した。コンバージョンも成功で3点差に詰める。
そして試合終了間際、大阪桐蔭は敵陣に入って12フェイズ重ねたが、京都成章は共同主将のSO本橋がブレイクダウンでからんで相手の反則を引き出し、接戦を制した。