ラグビーを愛する高校生たちが“聖地”花園に集い、大舞台が開幕。12月27日、全国から選ばれた高校3年生以下の女子選手44名が東軍と西軍に分かれて戦う「U18花園女子15人制」の試合がおこなわれ、西軍が7-0で競り勝った。
女子日本代表のレスリー・マッケンジー ヘッドコーチも観戦するなか、将来の“サクラフィフティーン”候補たちが才能を見せた。
西軍は前半からFB田中芽衣(修猷館)やCTB片岡詩(佐賀工業)などが力強い走りを披露した一方、東軍はCTB原田紗羽(麗澤)などが果敢にタックルし、全員で辛抱強くディフェンスし続けた。
前半ラストには、FL垂門奈々(鹿児島情報)が突破し巧みなオフロードも見せ西軍がゴールに迫ったが、東軍はここでも踏ん張りトライを許さなかった。
後半に入っても東軍はPR山口桃佳(麗澤)などがブレイクダウンで奮闘し、SO西亜利沙(関東学院六浦)も好タックルでチームを鼓舞した。
しかし、西軍は後半8分、敵陣深くに入ってピック&ゴーを繰り返し、FL垂門がインゴールにねじ込み先制トライを決めた。ゴールキッカーを務めたSO大内田葉月(修猷館)もコンバージョンを成功し、7-0とした。
その後、東軍もFB松村美咲(関東学院六浦)が軽快なステップで躍動するなど果敢に攻めたが、西軍のディフェンスセットは速く、堅く、22番をつけた湯浅月葉(石見智翠館)のターンオーバーやLO好川穂乃花(追手門学院)のラインアウトスチールもあって相手に流れを渡さなかった。
そして試合終了間際、東軍のFB松村がブレイクスルーしてチャンスになりかけたが、この日、力強いボールキャリーを連発していた西軍キャプテンのNO8大橋聖香(石見智翠館)が懸命のタックルで止め、西軍がボールを奪い返して熱闘を制した。