高校ラグビーの2022年度シーズンを締めくくる最高峰大会、「第102回全国高校ラグビー大会」が12月27日に大阪府の東大阪市花園ラグビー場で開幕。各都道府県の予選を勝ち抜いた51校が参加し、1回戦が始まった。
今年、学校創立100周年を迎えた宮崎県立高鍋高校のラグビー部は12年連続30回目の出場となり、鳥取県立倉吉東高校(5年ぶり12回目の出場)と対戦し、66-0と圧倒した。
高鍋は前半4分、スクラムからの展開でループプレーを入れてCTB里岡颯太がゲインし、左外のWTB本廣勇都につないで先制した。11分には敵陣深くでのスクラムからSH佐光将宗が自らインゴールに持ち込み追加点を挙げた。15分にはカウンターでFL甲斐敬心が力走し、SO今村南月につないで連続トライ。
高鍋はその後も主導権を握って7トライを追加し、大差をつけた。
一方の倉吉東も敵陣22メートルライン内に入ったシーンはあったが、高鍋はブレイクダウンでターンオーバーするなど守りも堅かった。
それでも、倉吉東はWTB横山凪が軽快なステップで好走を披露し、キャプテンのSO坂根連太朗は40メートル超のペナルティゴールを狙うなど、果敢にチャレンジし続けた。
勝った高鍋は2回戦で、3冠を狙う春夏王者の報徳学園(兵庫)に挑む。
3年連続32回目の出場となった山口県立大津緑洋高校も2回戦進出。4年連続14回目出場の富山第一高校と対戦し、15-7で競り勝った。
大津緑洋は前半10分、スクラムからの展開でCTB増田琉斗がゲインしてゴールに迫り、すばやくリサイクルしてWTB岡崎紘大が先制トライを決めた。14分にはモールで前進したあとCTB増田が持ち出し、タックラーをかわしてインゴールに突っ込み追加点。
一方の富山第一は、HO竹澤咲人のジャッカルやFB長谷川登夢の鋭いカウンターランなどでチームは盛り上がり、後半5分から8分にかけては相手に攻め込まれながらも全員で辛抱強く守った。
しかし、大津緑洋は9分、スクラムからの展開でCTB磯野新がスピンでタックラーをかわし、トライで追加点を獲得。
果敢にチャレンジし続けた富山第一は、後半17分にラインアウトからモールで押し込みFL岡本煌汰がトライを決め、CTB和田啓太のコンバージョンも成功で7点を奪い返したが、大津緑洋がリードを守りきった。