ジャパンラグビーリーグワンは下部グループでも熱戦が繰り広げられ、ディビジョン2では新チームの浦安D-Rocksが開幕から2連勝だ。12月24日に大阪・ヨドコウ桜スタジアムで清水建設江東ブルーシャークスと対戦し、68-17と圧倒した。
D-Rocksは序盤から相手にプレッシャーをかけ、前半3分にNO8リアム・ギルがゴール前のピック&ゴーで先制すると、14分と20分にはラインアウトからモールで押し込み連続トライ。エラーやペナルティも多かったが、相手にイエローカードが出て数的有利の時間帯もあって着実に得点を重ね、CTBサミソニ・トゥアがパワーを見せつければ、元オーストラリア代表FBで世界的ビッグネームのイズラエル・フォラウは何度もラインブレイクし、インターセプトからの独走もあってハットトリックを決めた。
ブルーシャークスは大差をつけられた後半に2トライを奪い返したが、インターナショナルプレーヤーも多いD-Rocksから圧力を受け、ゲームをコントロールすることはできなかった。
ディビジョン3では、九州電力キューデンヴォルテクスが地元福岡のベスト電器スタジアムにクリタウォーターガッシュ昭島を迎え、43-34で今季初勝利をつかんでいる。
他チームより1週間遅れてこの日が初戦だったウォーターガッシュが、WTB濱副慧悟の快走などで後半途中までリードしていたが、キューデンヴォルテクスは、54分(後半14分)に新加入の元日本代表WTB山田章仁ら4人のフレッシュレッグを入れ、流れを変えた。
リーグワンデビューとなった山田は登場して間もなく、キックチェイスやタックル、接点への働きかけなどでチームを活気づけた。
すると、キューデンヴォルテクスは5点ビハインドで迎えた56分、ゴールに迫って中央からすばやく左へボールを動かし、WTB萩原蓮がコーナーにフィニッシュ。ゴールキッカーを務める萩原はコンバージョンも決め、逆転した。
62分にはSH児玉大輔が蹴ったボールをCTBサム・ヴァカがチェイスして敵陣深くで確保し、サポートのFB荒牧佑輔につないで連続トライとなった。
ウォーターガッシュも粘り、70分にSOアンドリュー・ディーガンが7点を奪い返して2点差に詰めたが、キューデンヴォルテクスは73分、共同キャプテンのひとりであるLOトム・ロウがラインアウトスチールで相手に傾きかけた流れを引き戻すと、CTBヴァカがハーフウェイから抜けてゴールへ走り切り、貴重な追加点となって接戦を制した。