2022-23シーズンの「NTTジャパンラグビー リーグワン」は第2節に入り、12月24日、最上位グループのディビジョン1は2試合がおこなわれ、コベルコ神戸スティーラーズと東芝ブレイブルーパス東京が今季初勝利を収めた。
スティーラーズは地元の神戸ユニバー記念競技場で今季昇格の花園近鉄ライナーズと“関西ダービー”をおこない、58-36で制した。
ライナーズが岡村晃司と小野木晃英のCTBコンビ連係で先制したが、スティーラーズは今季新加入の“弾丸ランナー”、ナニ・ラウマペが元ニュージーランド代表CTBの実力を見せ、13分と16分にパワフルな走りとサポートプレーで連続トライを挙げチームに勢いをつけた。
ライナーズも、元オーストラリア代表主将のSHウィル・ゲニアによる巧みなコントロールなどで食らいついたが、スティーラーズは22-21で迎えた36分、ラウマペの力強い走りからチャンスを広げ、日本代表FB山中亮平のサポートもあってSH中嶋大希がトライを決め、点差を広げた。
ライナーズは勇敢なチャレンジャーだが、アタッキングゲームはスティーラーズが優勢で、46分(後半6分)にはWTB松永貫汰のブレイクスルーからチャンスとなり、つないでラウマペがゴールへ力走。49分にはカウンターラックから攻めに転じてSH中嶋のフィニッシュにつながり、55分にはまたもラウマペが前へ出て、NO8アタアタ・モエアキオラ、PR中島イシレリのサポートも光り、最後はSH中嶋がタックラーを振り切ってハットトリックを達成した。
スティーラーズはその後も2トライを追加し、ボーナスポイントも獲得している。
同日、東京・味の素スタジアムでは東芝ブレイブルーパス東京とリコーブラックラムズ東京が激突し、17-7で東芝ブレイブルーパスが“東京ダービー”を制した。
東芝ブレイブルーパスは開始早々にSOトム・テイラーのペナルティゴールで先制し、4分にはスクラムから持ち出したNO8リーチ マイケルのゲインで敵陣深くに入り、テンポよくつないで、共同主将のSH小川高廣がギャップを突きトライを決めた。
リコーブラックラムズも前半から粘り強く戦い、接点のファイトも激しかったが、なかなか自軍の得点にはつながらず、逆に、東芝ブレイブルーパスは10-0で迎えた54分(後半14分)、ラインアウトからモールで押し込み、相手の故意の反則によりペナルティトライで点差を広げた。
リコーブラックラムズは64分にSOアイザック・ルーカスが自陣から中央を抜けてゴールへ走りきり、7点を奪い返したが、反撃はそこまで。
東芝ブレイブルーパスは終盤、相手に勢いが出てきたところでLOジェイコブ・ピアスのラインアウトスチールがあり、ブレイクダウンでは途中出場のFL佐々木剛やPR山川力優らも奮闘、イエローカードをもらって数的不利になりながらも辛抱強くディフェンスし続け、競り合いを制した。