手にできなかった大舞台での勝利を、もう一度つかみ取りにいってほしい。
日本協会は、今秋ニュージーランドで開催されたRWC2021(女子ワールドカップ)でサクラフィフティーンを率いたレスリー・マッケンジー ヘッドコーチ(以下、HC)に続投要請をすることを決めた。
12月21日に開かれた日本協会理事会で承認された。
同HCは、ベスト8入りを狙ったRWCで3戦全敗に終わり、目標には手が届かなかった。
プールBでの3試合は、大会4位となったカナダに5-41、ともに8強のアメリカ、イタリアに、それぞれ17-30、8-21という結果だった。
しかし試合内容は、時間をかけて積み上げてきたディフェンスで対抗できる時間も短くなかった。
ファンの琴線に触れる戦いぶりだった。
大会への準備の途中、今年に入っての国内テストマッチで、アイルランド代表、南アフリカ代表から勝利を挙げた。
5月のオーストラリア遠征では、フィジー代表に勝ち、当時世界ランキング5位だったオーストラリア代表からも勝利を得ている(12-10)。
2019年から現職に就いている同HCは2021年初旬の契約更新を経て、その後も指導を続けてきた。
日本協会のヘッドコーチ選考委員会は2022年も、W杯中も含み、何度も審議を繰り返した。
そして、大会での結果も加味して決断したという。
強化のプロセス、チームの成長の軌跡など、いくつかの観点から評価した結果、引き続き同コーチにチームを前へ進めていってもらうことを決めた。
グラウンド上の指導力だけでなく、世界のあちこちにネットワークを持ち、各国で日本選手たちがプレーする機会を提供したり、コーチを招聘するマネジメント能力も評価されたようだ。
今後、日本協会の続投要請の意志をレスリーHCに伝え、本人の判断、交渉を経て、正式発表となる。