NTTジャパンラグビー リーグワンで昨季2位だった東京サントリーサンゴリアスと同3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイが2022-23シーズンの開幕節(12月18日/東京・味の素スタジアム)で激突し、31-18でスピアーズが制した。スピアーズがサンゴリアスに勝ったのは、2004年度以来、18年ぶり。
スピアーズは序盤にSOバーナード・フォーリーのペナルティゴール(PG)で得点を重ね、21分には敵陣22メートルライン内で攻めてボールを回し、FBゲラード・ファンデンヒーファーが長いパスを右外の14番に通すと、根塚洸雅がタックルを受けながらもコーナーにトライを決めた。
ブレイクダウンではPR海士広大らが奮闘し、チームを活気づけた。
スピアーズは14-6で迎えた後半早々、NO8ファウルア・マキシの力強いランからチャンスを広げ、テンポよくつないでWTB木田晴斗がフィニッシュ。フォーリーが厳しい角度からコンバージョンを決め、リードを広げた。
一方のサンゴリアスは49分(後半9分)、フランスのクレルモンから帰ってきたFB松島幸太朗が俊敏な動きでディフェンスを破り、チャンスをつくる。すばやくリサイクルすると、NO8テビタ・タタフが敵陣10メートルラインから抜けてゴールへ走りきった。
その後、サンゴリアスに勢いがついたかと思われたが、スピアーズはPRオペティ・ヘルがブレイクダウンのファイトで相手に傾きかけた流れを止め、ほかの大柄な外国人選手たちもフィジカルでサンゴリアスにプレッシャーをかけ続けた。また、FL末永健雄らのハードワークも光った。
スクラムでもPGチャンスをつかんで点差を広げたスピアーズは、守りも粘り強く、ゲームを支配。64分にはFBファンデンヒーファーがハイパントを自ら追ってボールキャッチした相手選手にプレッシャーをかけ、サポートもついてターンオーバー。リサイクル後、SOフォーリーが空いたスペースにキックし、WTB木田がフィニッシュして勝利を引き寄せた。
サンゴリアスは終盤に1トライを奪い返したが、田中澄憲新監督となって迎えた初戦を勝利で飾ることはできなかった。