ラグビーリパブリック

2023年ワールドカップを先取りするリーグワン2022-2023。 JSPORTSでは全試合配信&開幕節は無料!各国代表の選手たちをチェックしよう。

2022.12.14

ピッチ上で大きな存在感を放つSHファフ・デクラーク(Getty Images)

まもなく開幕するリーグワン2022-2023。来年のワールドカップで活躍する日本代表の座を争う競い合いも楽しみだ。全選手が自身のベストパフォーマンスを見せようとアピールするはずだ。それは各国代表の選手たちも変わらない。リーグワンでは世界の強豪国の代表選手たちが多くプレーする。彼らにとっても、日本でのパフォーマンスはセレクションの材料になる。誰もがベストを尽くすのは約束されている。
 その気迫が、このリーグをさらにエキサイティングなものにするのは間違いない。そのうちの数選手をあらためてチェックしておこう。

◆ファフ・デクラーク&ジェシー・クリエル(横浜キヤノンイーグルス)

 イーグルスへの加入が決まったときは、世界中がニュースを発信したスター選手だ。2019年W杯で頂点に立った南アフリカ代表のSHファフ・デクラーク(キャップ46)。長い金髪をなびかせて強気にプレーする姿はエキサイティングだ。優勝時に披露した南アフリカ国旗がデザインされたパンツの披露などサービス精神も旺盛。「日本でもイーグルス仕様のパンツを考えたい」と笑う。英・プレミアシップのセールではゲームメイクを学んで進化したと話す本人は、「リーグワンでプレーすることで、テンポのはやいラグビーの中でも動き続けられる進化した自分になれる」と意欲を見せる。キャリア最高の状態に自身を高めてW杯に臨む準備を進めるつもりだ。

デクラークの日本生活のナビゲーターでもあるCTBジェシー・クリエル(BBM)

 そのデクラークが日本でのプレーを決める際に参考となるアドバイスを送ったうちの一人が、代表チームでもイーグルスでもチームメートとなるジェシー・クリエルだ(キャップ59)。仲間が「彫刻のよう」と言う鍛え上げられた肉体は完璧。スピード、キレとも抜群の動きは、CTBでもWTBでもワールドクラス。2019年W杯はケガで不完全燃焼だった。2023年大会への思いは強い。

◆マリカ・コロインベテ&ルード・デヤハー&ダミアン・デアレンデ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

高速ランだけでなく、躊躇のないディフェンスもWTBマリカ・コロインベテの魅力(KAORI MATSUMOTO)

 昨季リーグワン王者のワイルドナイツは日本代表選手が多数在籍するだけでなく、他国のインターナショナルプレーヤーが何人もいて、チームの強さと多様性を支えている。
 オーストラリア代表WTBのマリカ・コロインベテ(キャップ51)は、ここ数年の世界のベストフィフティーンを選ぶ時に必ず名前が挙がるスピードスターだ。アタックだけにとどまらず、躊躇なくトップスピードで入るタックルは相手チームにとって脅威となっている。ラグビー界のベスト・ファーザー賞にも選出されるほど家族愛にあふれる優しさとのギャップも魅力の一部かもしれない。

チームに勢いを与えるプレーが持ち味の巨漢、LOルード・デヤハー(Getty Images)

 ワイルドナイツには今季から南アフリカ代表の中心選手も加わった。206センチ、127キロの巨漢LOルード・デヤハー(キャップ65)は、セットピースの核で、ボールキャリーは力強い。英・プレミアシップ、セール・シャークスでの経験もある。その経験値はワイルドナイツの強さをさらに確かなものにするだろう。

技もあり、パワーもスピードも。CTBダミアン・デアレンデ(Getty Images)

 ダミアン・デアレンデ(キャップ69)は190センチ、105キロの体躯を誇り、インサイドCTBとして世界屈指の実力と噂される。ワイルドナイツには2019-2020シーズン以来の所属。フィジカルの強さだけでなくスキルも高く、頼りになる。日本のファンは、この人のプレーをリーグワンで見られる。幸せだ。

◆マルコム・マークス&バーナード・フォーリー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

元NO8のボールキャリーは迫力満点。HOマルコム・マークス(Getty Images)

 スピアーズFW最前列のど真ん中。マルコム・マークスがそこにいると、相手は恐れ、仲間は安心する。南アフリカ代表の中でも頼られる存在は、ワールドクラスのHOの中でも、ボールキャリーの激しさで最強と評される人だ(キャップ59)。NTTコムシャイニングアークス時代も含め、日本でのプレーも今季で4シーズン目。その中で進化を続けている。南アフリカ代表の選手たちが次々と来日する理由のひとつになっているに違いない。

ワラビーズ司令塔の危機を救ったSOバーナード・フォーリー(BBM)

 バーナード・フォーリー(キャップ76)は今年のザ・ラグビーチャンピオンシップで2019年以来、久しぶりにオーストラリア代表に選出された。SOにケガ人が相次いだ結果ではあるが、来年のW杯でスコッド入りする可能性もある。
 代表チームの正SOとして活躍していた頃の愛称はアイスマン。冷静な判断力に基づいた動きにキレがあったから誰も止められなかった。今季からNECグリーンロケッツ東葛に加わったSHニック・フィップスはオーストラリア代表でコンビを組んだ仲。その男が「敵に回したときに、もっとも厄介となる才能を持っている」と言うのだから、パフォーマンスの質は常に高い。

◆ピーターステフ・デュトイ&ウィリー・ルルー(トヨタヴェルブリッツ)

リーグワンでも世界規格のプレーを見せるFLピーターステフ・デュトイ(BBM)

 日本でW杯が開催された2019年、ワールドラグビーの年間最優秀選手に選ばれたのが南アフリカ代表のピーターステフ・デュトイだった(キャップ63)。その人が、リーグワン2022からトヨタヴェルブリッツに加わった時は多くの人が驚いた。200センチ、120キロでハードワーカー。さらに、FW2列、3列でプレーできるのだから、一人で何人分も働く。目立つプレーより、チームや仲間への貢献度の高い動きを得意とするから代表チームにも不可欠な存在となっている。

2019年大会に続き、自身2回目のW杯優勝を手にしたいFBウィリー・ルルー(左から3人目)(Getty Images)

 ヴェルブリッツでのプレーは今季で4季目(以前にキヤノンにも所属)のウィリー・ルルー(キャップ83)も、南アフリカ代表に常に必要とされる人だ。豪快な走りもできるけれど、周囲を生かすプレーは、さらに得意。ボールタッチとパスの多さは、そんなプレースタイルの表れだ。リーグワンでも、クオリティーの高さを確認しよう。

◆パブロ・マテーラ(三重ホンダヒート)

常に闘志剥き出しで戦いに挑むバックロー、パブロ・マテーラ(左) (Getty Images)

 この人の超ハードなプレーを目の当たりにすると、2023年W杯での日本代表の戦いが心配になる人がいるかもしれない。
 今季からヒートに加わるパブロ・マテーラ(キャップ91)は、とにかく激しくプレーする。次回W杯で日本代表と戦うアルゼンチン代表の主将は、常にチームの先頭に立ち、相手チームの防御をこじ開ける役割を請け負う。攻守両面において、FW第3列から爆発力満点で飛び出す。2022年はニュージーランドの強豪クルセイダーズの一員としてスーパーラグビー・パシフィックの優勝にも貢献し、プレーヤーとしての深みを増している。「成長を続ける日本ラグビーの長年のファンであり、その環境下で自身を試すことは、かねてからの目標でもあった」と本人は話す。ディビジョン2に世界的プレーヤーがいる。世界から注目されるはずだ。面白くて当然だ。

紹介したいずれの選手も世界屈指の名手だ。そんな選手たちが躍動するリーグワンは今シーズンも見逃せない。

「ラグビー リーグワン 22/23」
全試合見られるのはJ SPORTSだけ!
12/17(土)18(日)開幕節は全試合無料配信!

https://www.jsports.co.jp/rugby/league-one/

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