南アフリカのケープタウンで12月9日から3日間にわたって開催された「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2023」(女子第2ラウンド)で、女子セブンズ日本代表“サクラセブンズ”は最終日に1勝し、12チーム11位で大会を終えた。
プールステージで3戦全敗だった日本は11日、9位以下のトーナメントに臨み、ブラジルに12-17で惜敗。
序盤から出足の速いディフェンスでプレッシャーをかけたが、相手のパワフルな選手に壁を壊され先制されると、6分にもダイナミックなランナーを止められず、前半最後にはブレイクダウンのターンオーバーから速攻でトライを許し、17点ビハインドで折り返した。
日本は終盤、俊敏な原わか花が2トライを奪い返したが、反撃が遅かった。
最後の11位決定戦では、コアチームではない開催国の南アフリカに15-5で勝利。
日本は前半、辛抱する時間が続いて相手に先制を許したが、後半早々、原の強烈なタックルと水谷咲良のジャッカルでボールを奪い返し、テンポよくつないで須田倫代が同点トライを決めた。
後半4分にはキャプテンの平野優芽が突破し、サポートもついてクイックリサイクルから水谷がフィニッシュ。勝ち越した。
そして、試合終了間際には梶木真凜がラックサイドを抜けてゴールへ走り切り、勝利を決めた。
女子セブンズ日本代表の鈴木貴士ヘッドコーチは、「ドバイ大会(第1ラウンド)に続きケープタウン大会と、2週間続けて大会を周った経験がない選手が多いなか、非常にタフに戦ってくれました。改めてワールドシリーズをコアチームとして戦える嬉しさの一方で、勝つことの難しさを感じております。前大会に続き今大会も多くを学ぶ良い経験となりました。次の大会に向けてしっかりと準備をしてまたチャレンジしていきます」とコメントし、1月のハミルトン大会を目指す。