2季ぶりの全国大学ラグビー選手権大会出場となった筑波大学(関東大学対抗戦A・5位)が、12月11日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれた3回戦で天理大学(関西大学Aリーグ・2位)を50-22で下し、ベスト8入りとなった。
試合開始早々、危険なプレーをした天理の選手にイエローカードが提示され、数的有利となった筑波は6分、スクラムからショートサイドを攻め、WTB濱島遼からオフロードパスをもらったSH白栄拓也がゴールに持ち込み先制した。
リスタート後にはNO8谷山隼大のダイナミックな走りで勢いづき、フェイズを重ねてCTB堀日向太が抜け、サポートについていた白栄が連続トライ。
13分にはCTB松島聡が力強い走りで次々とタックラーを弾き飛ばし、追加点を挙げた。
19-7で迎えた37分には、蹴ったボールが筑波にラッキーバウンドとなって確保すると、すばやく展開してチャンスとなり、WTB濱島がフィニッシュした。FB高田賢臣もコンバージョンで着実に得点。
一方の天理は、22分にラックサイドを抜けてゴールに持ち込んでいたNO8パトリック・ヴァカタが、前半最後にもPKからの速攻で力強く突進し、14点差に詰めて折り返した。
後半先に得点したのは天理で、51分(後半11分)、ゴールに迫ってFWがパワープレーを繰り返してトライを決め、9点差となった。
しかし、筑波は56分、ラインアウトからモールで押し込み追加点を獲得。その後も天理にプレッシャーをかけ続け、60分にはSO楢本幹志朗がトライゲッターとなり点差を広げた。筑波は接点のファイトでも活気づき、64分にはWTB濱島がトライ。70分にはモールから持ち出したHO平石颯が力強いレッグドライブでインゴールにねじ込み、勝負を決めた。
天理は終盤にヴァカタがハットトリックを達成したが、3回戦で敗退となった。
勝った筑波大は12月25日に大阪・ヨドコウ桜スタジアムでおこなわれる準々決勝で、関東大学リーグ戦1位の東海大に挑む。