7人制ラグビー(セブンズ)の強豪国が競う国際サーキット、「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2023 ドバイ大会」が現地時間12月2日と3日に開催され、日本代表は、男子は5戦全敗で最下位(15位タイ)、女子は1勝して10位に終わった。
大会初日のプールステージでサモア、アメリカ、カナダに敗れ、2日目は9位以下のトーナメントに臨んだ男子セブンズ日本代表は、イギリスに5-45と完敗。13位以下のトーナメントで勝利を目指したが、スペインにも0-28で敗北を喫し、戦いを終えた。
若手が多い男子セブンズ日本代表を率いるサイモン・エイモー ヘッドコーチは、「選手個々のパフォーマンスには満足していますが、全体的にはブレイクダウンでの戦いに敗れ、ディフェンス面ではタックルが一歩後退してしまいました。試合に勝ち、さらに成長していくためには、このような教訓を得ることが重要であり、ケープタウン大会(次週)では、さらにステップアップしたパフォーマンスを発揮できるよう努力したいと思います」と述べ、将来を見据える。
2017-18シーズン以来のコアチーム復帰となった女子セブンズ日本代表は、プールステージではフィジー、アイルランド、スペインに3連敗し、大会2日目は9~12位決定トーナメントに参戦。アジアのライバルである招待チームの中国を12-7で下したものの、9位・10位決定戦ではカナダに10-15と競り負けた。
平野優芽キャプテンは、「久しぶりにコアチームとして参戦するワールドシリーズの最初の大会でしたが、前向きな課題が残る大会となりました。一つひとつのプレーの正確さや試合の流れをつかむプレー、僅差の試合を勝つことの難しさなど、良い学びになりました。まだまだシリーズは続き、来週にはケープタウン大会が始まります。ひとつでも多く試合に勝てるよう、また一大会でも多くベスト8以上に入れるよう頑張っていきます」とコメントした。
ドバイ大会で優勝したのは、男子は南アフリカで、女子はオーストラリア。
今季第1ラウンドの香港大会では4強入りを逃し、ドバイでも黒星発進だった男子の南アフリカだが、難敵ぞろいのプールAを2勝1敗で首位通過し、サモア、ニュージーランドに競り勝って決勝進出。ファイナルではアイルランドに21-5で快勝し、ドバイ大会4連覇を達成した。
昨シーズンの女子ワールドシリーズ総合チャンピオンで、今年はコモンウェルスゲームズ(英連邦競技大会)とワールドカップ・セブンズのタイトルも獲得したオーストラリアは、今季女子ワールドシリーズ第1ラウンドのドバイ大会でもプール戦から強さを発揮し、ノックアウトステージではフィジー、フランスを圧倒。最後はライバルのニュージーランドを26-19で下し、3年連続でドバイの栄冠に輝いた。
次週(12月9~11日)も男女合同開催となり、南アフリカのケープタウンでおこなわれる。