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日本代表リーチ マイケル、プロテクト要請への意向は?

2022.11.30

リーグワン開幕直前メディアカンファレンスで取材に応じるブレイブルーパスのリーチ マイケル 🄫JRLO


 好調なのは、必要以上に休んでいないからだ。

 日本代表のリーチ マイケルはそう実感する。

「休んだら、負け」

 身長189センチ、体重113キロの34歳。今年1月からは、東芝ブレイブルーパス東京の一員として国内リーグワンで奮闘した。長年の故障が癒え、同僚のマット・トッドとの個人練習で切磋琢磨できた。

 果たして6月以降の日本代表活動ではFW第3列として豊富な運動量をアピールでき、夏場の休息期間を経てからも好調を維持した。

 7月上旬にあった対フランス代表2連戦の後も、あまりブレイクを入れていない。家族とフィジー旅行に出かけた際の様子を、こう振り返る。

「休まずにトレーニングしていた。家族が寝た後、夜の10時半に頑張って起きて、走った。絶対、妥協しないぞと。つらかった。よくできたなと思います」

 ワールドカップ・フランス大会を来秋に控える。万全の状態で大一番を迎えるべく、日本代表陣営が考えるのは「プロテクト」だ。12月中旬からのリーグワンで、一部選手の出場時間を制限する意向を指す。

 藤井雄一郎ナショナルチームディレクターは、こう言葉を選ぶ。

「ゲーム時間の長い選手、ポジション的にけがをされたら怖いなという選手数名については、一応、(プロテクトの要請を)リーグワンに出してはいます。ただ、各チームにも事情がある。話し合いながらやっていきたいです」

 ベテランのリーチもその対象となりそうだが、当の本人は「今回も、『フルフル』で行きたい!」。そう話す裏には、苦い経験がある。

 主将として歴史的3勝を挙げた2015年のワールドカップ・イングランド大会後、2大会連続の主将となり初の8強入りに喜んだ2019年の同日本大会後とも、心身のメンテナンスのためにブレイクを入れるや復調に時間がかかった。

「休んで調子がよくなったことがない。いままでは疲れて、休んだら、逆にダメになった」

 緊張の糸を切ると心身の疲れに「どん」とさいなまれるタイプのようで、身体が動くうちは「スイッチを入れっぱなし。それが一番、いいです」。リーグワンでもできる限りのゲームでプレーし、出場すれば4度目のワールドカップ出場となるフランス大会後もノンストップで稼働したい。

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