ラグビーリパブリック

キャップ12のハリー・ウィルソン。あのライナーの息子、トムも。レッズの日本遠征メンバー決まる

2022.10.23

パワー満点のバックロー、ハリー・ウィルソン。(Getty Images)



 熊谷ラグビー場を熱くしてくれそうなメンバーだ。
 11月4日(金)に埼玉パナソニックワイルドナイツと戦うレッズの日本遠征メンバーが発表された(10月21日)。

 27名の中には、オーストラリア代表のキャップを持つ者もいる。
 その中でも、バックローで12キャップを持つハリー・ウィルソンは、来年のワールドカップでの活躍も期待される男だ。
 ハードなプレースタイルで、強烈なボールキャリーが持ち味だ。

 チームを率いるのはLOアンガス・ブライス。
 同選手は、先におこなわれたレッズの選考試合、レッズ・ディベロップメントXV対QLDプレジデントXV(クラブレベルで活躍した選手で構成)の際、ディベロップメントXVの主将を務めた。204㌢の長身で、レッズキャップ46を持つ。

 18選手がスーパーラグビー経験者だ。
 オーストラリアAの一員として先の日本ツアーに参加したWTBスリ・ヴニヴァルも熊谷へ向かう。ラグビー・リーグ出身のフットパワーで、代表キャップ1を持つ。

 LOライアン・スミス、FWのバックファイブをこなすセル・ウルも、オーストラリアAとして来日していた。
 WTBアイザック・ヘンリーも先のA代表で来日、プレーした。

 レッズのホームページには、今回のツアーに関して、サム・コーディングリーGMのコメントが記されている。
「パートナーである埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦するため、日本へ行くことを楽しみにしています。チームとして成長するための貴重な機会です」

 同ホームページでは、今回のツアーはクインズランドラグビーにとって、1991年以来の埼玉訪問と記している。
 同年4月7日におこなわれた埼玉県制120周年記念試合は、埼玉県選抜×クインズランド州選抜。試合は、41-6で来征チームが勝利を手にした。

 そのときのメンバーが凄い。クインズランド選抜には、その年の秋におこなわれたワールドカップで優勝するチームの中心選手がずらり。
 LOジョン・イールズなどFWはほぼ代表で、SOにはマイケル・ライナー。ティム・ホラン、ジェイソン・リトルもBKラインに並んでいた。
 埼玉選抜のFLは現ワイルドナイツGMの飯島均氏だ。

 今回来日するレッズのメンバーには、当時のメンバー、マイケル・ライナーの息子、トム・ライナーも含まれる。
 イタリア生まれ。父と同じクインズランドで上昇する決意をした19歳が、埼玉でブレイクするきっかけをつかむとしたら縁を感じる。

 レッズは10月29日(土)には、クボタスピアーズ船橋・東京ベイと熊谷ラグビー場で戦い、ワイルドナイツとの試合に備える。


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