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JAPAN XVとしての最終戦に稲垣ら先発。9番は流、山沢も戦列復帰でベンチ入りへ。

2022.10.12

今秋の戦いで初出場となる稲垣啓太 🄫JRFU


 オーストラリアAとの最終戦に臨むJAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)のメンバーが発表された。「アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022」の第1戦と第2戦に惜しくも敗れ、10月14日(金)に大阪・ヨドコウ桜スタジアムでおこなわれる第3戦では勝利が期待される。

 先発メンバーは3人替わり、日本代表として42キャップを持つPR稲垣啓太が1番をつけて今シリーズ初出場となる。先週はリザーブだったNO8テビタ・タタフとSH流大もスターターの座をつかんだ。そして、バックローにポジション変更があり、2試合連続で8番をつけていたリーチ マイケルはブラインドサイドFLに移り、初戦から6番として奮闘している若手注目株の下川甲嗣はオープンサイドの7番で新たなチャレンジとなる。

 ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは稲垣について、「いいコンディションだ。経験豊富で、すばらしいタックラーでもあり、プロップとして彼がいつもやっているプレーを見せてくれたらいいと思う。彼が戻ってきたことが重要」と期待する。

 SHについては、競争が激しく、「直人(齋藤)もすごく頑張っているが、流は夏のシリーズに出ておらず、(オーストラリアA戦で後半から出場した)2試合を見てよくなってきているので、今回は流をスタートで出すことにした。経験を活かしてゲームをしっかりコントロールしてもらいたい」と語った。

日本代表の9番を争う流大 🄫JRFU

 第2戦で7番をつけた姫野和樹は膝を痛めたとのことで、欠場。ほかにも、FLピーター“ラピース”・ラブスカフニやPR具智元らが負傷しているが、オーストラリアA戦後には強豪とのテストマッチ3試合があり、1年後にはワールドカップを控えており、指揮官は100%の状態ではない選手たちに無理をさせる必要はないと考えている。「焦らずに、慎重に彼らのコンディションを上げていきたい」

 そんななか、元気なのは34歳のリーチだ。日本代表主将としてベスト8に導いた2019年のワールドカップ後、いくつも手術を重ねて苦しんだ時期もあったが、ジョセフ ヘッドコーチは「ベストのコンディションに戻ってきた」と喜ぶ。「前回の試合でも彼のパフォーマンスはすばらしかったと思う。しっかり前で体を張ってチームをリードしてくれた部分がすごくあった。彼がああいうプレーをしてくれると、ほかの選手も奮い立つ」と確かな信頼を寄せる。

 リザーブには、今シリーズ初めて試合メンバー入りとなるHO日野剛志、LOヴィンピー・ファンデルヴァルト、NO8ファウルア・マキシ、SO山沢拓也らが名を連ねた。

復帰プログラムを経てプレー可能となった山沢拓也 🄫JRFU

 山沢は6月25日のウルグアイ代表戦で10番をつけたものの、その後、新型コロナウイルスの影響でプレーできず、脳しんとうにも悩まされ出遅れていた。だが、回復したことで指揮官は「ステップアップしてほしい。試合で彼のいいパフォーマンスを見てみたい」とチャンスを与えた。

 そして、アキレス腱断裂や上腕の負傷などから復活したファンデルヴァルトについては、「オーストラリアAとの1戦目、2戦目はすごくタイトな接戦だったので、彼が入ってくることでフィジカルの部分でチームに貢献してくれると思う」と期待する。


▼JAPAN XV 試合登録メンバー
※ 画像をクリックするとPDFで大きく表示できます。

<JAPAN XV 試合登録メンバー>
1.稲垣 啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/42 caps)
2.坂手 淳史(主将/埼玉パナソニックワイルドナイツ/30 caps)
3.垣永 真之介(東京サントリーサンゴリアス/11 caps)
4.ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/4 caps)
5.ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/9 caps)
6.リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/75 caps)
7.下川 甲嗣(東京サントリーサンゴリアス/—)
8.テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス/12 caps)
9.流 大(東京サントリーサンゴリアス/27 caps)
10.李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ/3 caps)
11.シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ/9 caps)
12.中村 亮土(東京サントリーサンゴリアス/30 caps)
13.ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/7 caps)
14.松島 幸太朗(東京サントリーサンゴリアス/44 caps)
15.山中 亮平(コベルコ神戸スティーラーズ/24 caps)

16.日野 剛志(静岡ブルーレヴズ/5 caps)
17.三浦 昌悟(トヨタヴェルブリッツ/9 caps)
18.竹内 柊平(浦安D-Rocks/1 cap)
19.ヴィンピー・ファンデルヴァルト(浦安D-Rocks/20 caps)
20.ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/4 caps)
21.齋藤 直人(東京サントリーサンゴリアス/8 caps)
22.山沢 拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/4 caps)
23.中野 将伍(東京サントリーサンゴリアス/5 caps)

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