ラグビーリパブリック

【RWC2021】3万5000人超えるファンの前でブラックファーンズ逆転勝ち。

2022.10.09

大観衆の前でおこなわれたニュージーランド×オーストラリア。(撮影/松本かおり)

時間を追うごとに本来のスタイルを発揮したSHケンドラ・コックセッジ。(撮影/松本かおり)
立ち上がりが素晴らしかったオーストラリア。気迫を見せた。(撮影/松本かおり)
フィジーに大勝した優勝候補のイングランド。(撮影/松本かおり)



 3万5000人を超えるファンが巨大スタジアムを埋めた。
 ニュージーランドでおこなわれた単独の女子スポーツイベントとしては史上最大観客数。そんな中で女子ニュージーランド代表、ブラックファーンズが逆転勝ちを収めた。

 10月8日に始まったラグビーワールドカップ2021。同大会の初日はオークランドのイーデンパークで3試合がおこなわれ、その3試合目にブラックファーンズが好敵手、オーストラリアと戦った。

 第1試合のフランス×南アフリカ、2試合目のイングランド×フィジーと、少しずつ増えていった観衆の興奮は、ブラックファーンズ登場の頃には最高潮に。
 チケットは完売。3万5000超の観客数は、女子のワールドカップ史上最多でもある。

 試合内容もエキサイティングだった。
 序盤は大観衆が沈黙する展開。オーストラリアが立ち上がりから気迫あふれるパフォーマンスを見せたからだ。
 ゴールド&グリーンのジャージーは前半27分までに、WTBビエンヌ・テリタの2トライなどで3トライ、17点を先行した。

 しかし高い攻撃力を持つブラックファーンズは、31分にLOジョアナ・ガンウーがトライを奪うと落ち着いた。
 チームに勢いを与えたのはWTBポーシャ・ウッドマンだ。

 ウッドマンは前半36分にトライを奪って点差を5点に詰めると(12-17)、後半6分にも同点に追いつく走りで決定力を見せた。

 17-17としてから、ブラックファーンズは勢いを増した。
 FWで圧力をかけながらボールを動かす。そのスタイルに、オーストラリアの足は次第に止まっていく。
 ウッドマンもトライを追加し、逆側の翼、ルビー・トゥイも2トライ。ファイナルスコアを41-17としてスタジアムを沸かせた。

 第2試合ではイングランドが、必死に抵抗するフィジーに84-19と大勝した。
 大会は、ブラックファーンズとイングランドを中心に優勝争いが展開されそうだ。


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