3万5000人を超えるファンが巨大スタジアムを埋めた。
ニュージーランドでおこなわれた単独の女子スポーツイベントとしては史上最大観客数。そんな中で女子ニュージーランド代表、ブラックファーンズが逆転勝ちを収めた。
10月8日に始まったラグビーワールドカップ2021。同大会の初日はオークランドのイーデンパークで3試合がおこなわれ、その3試合目にブラックファーンズが好敵手、オーストラリアと戦った。
第1試合のフランス×南アフリカ、2試合目のイングランド×フィジーと、少しずつ増えていった観衆の興奮は、ブラックファーンズ登場の頃には最高潮に。
チケットは完売。3万5000超の観客数は、女子のワールドカップ史上最多でもある。
試合内容もエキサイティングだった。
序盤は大観衆が沈黙する展開。オーストラリアが立ち上がりから気迫あふれるパフォーマンスを見せたからだ。
ゴールド&グリーンのジャージーは前半27分までに、WTBビエンヌ・テリタの2トライなどで3トライ、17点を先行した。
しかし高い攻撃力を持つブラックファーンズは、31分にLOジョアナ・ガンウーがトライを奪うと落ち着いた。
チームに勢いを与えたのはWTBポーシャ・ウッドマンだ。
ウッドマンは前半36分にトライを奪って点差を5点に詰めると(12-17)、後半6分にも同点に追いつく走りで決定力を見せた。
17-17としてから、ブラックファーンズは勢いを増した。
FWで圧力をかけながらボールを動かす。そのスタイルに、オーストラリアの足は次第に止まっていく。
ウッドマンもトライを追加し、逆側の翼、ルビー・トゥイも2トライ。ファイナルスコアを41-17としてスタジアムを沸かせた。
第2試合ではイングランドが、必死に抵抗するフィジーに84-19と大勝した。
大会は、ブラックファーンズとイングランドを中心に優勝争いが展開されそうだ。