かつてホンダヒートでプレーした南アフリカ代表のマルセル・クッツェーが、7季ぶりに日本に戻ってくる。獲得したのは、リーグワンで優勝を目指すコベルコ神戸スティーラーズだ。2022-23シーズンの新加入が10月4日に公式発表された。
南アフリカ代表“スプリングボックス”のフランカー、ナンバー8として31キャップを獲得してきた。数年前に長期苦しんだ膝の重傷がなければ、インターナショナルシーンでもっと脚光を浴びていたに違いない。2019年のワールドカップ優勝を果たしたスコッドにクッツェーの名前はなかった。
しかし、不屈の精神を持つ男だ。
アルスター(アイルランド)でプレーしていた2020-21シーズンにプロ14の選手が選ぶシーズン最優秀選手賞を受賞。2021年には帰国しブルズのキャプテンとして国内リーグ“カリーカップ”優勝に導き、プロ14から発展して同年に始まったユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ(アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリア、南アフリカのプロクラブが参戦するリーグ)では、最多タイの11トライを挙げ、オフロード数も1位、ボールキャリー数4位タイ、タックル数2位タイと、攻守にわたる活躍で2021-22シーズン大会ドリームチーム(ベストフィフティーン)に選出された。
そして、31歳となった今年、3年ぶりに南アフリカ代表復帰となり、7月9日のウェールズ代表戦でグリーン&ゴールドジャージーの6番を着てプレーした。
スプリングボックスのバックローの競争は激しいが、ピーターステフ・ デュトイ(トヨタヴェルブリッツ)やクワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ)などに匹敵するハードワーカーだ。
ジャパンラグビーリーグワン2022-23で注目となりそうなマルセル・クッツェーは、「コベルコ神戸スティーラーズの一員としてリーグワンでプレーできること、スタジアムでファンの皆様とお会いできる日を楽しみにしています。神戸スティーラーズが優勝できるよう全力を尽くし、チームに貢献します。私と家族は日本での新たな生活や出会いを楽しみにしています」とコメントした。