ラグビーリパブリック

豪州A初戦メンバーは9人の正代表が先発。指揮官ジェイソン・ギルモアは「ここ4試合の日本を分析した」

2022.09.29

オーストラリアAの指揮官、ジェイソン・ギルモア(左)。2021年にはワラターズのヘッドコーチも代行した(撮影:松本かおり)

18歳の高校生、FBマックス・ジョーゲンセンは育成選手としてツアーに参加。ラグビーリーグからもアプローチがある逸材(撮影:松本かおり)

 10月1日19時、東京・秩父宮でキックオフ。JAPAN XVと戦うオーストラリアA代表の出場メンバーが9月29日に発表された。

 今回の豪州チームは、遠征メンバーにキャップ持ち選手12名を選出した準代表の構成だ(*)。

 オーストラリアAは、7月にパシフィックネーションズカップに参加し、フィジー、トンガ、サモアと対戦。7月2日の初戦でサモアに敗れた(21-36サモア)。7月16日に2位で大会を終えた。そこに、ザ・ラグビーチャンピオンシップでベンチ時間が長かった正代表、ワールドシリーズに参戦していた7人制代表(マーク・ナワンガニタワセ)、そしてケガからの復帰組(ファン待望の復帰、20キャップのトム・バンクス!)らが加わった。

 東京での初戦先発メンバーは、9名のキャッパーを含むトップクラスの顔ぶれとなった。

 フロントローと両LO、6番FLは全員キャップ持ち。LOネッド・ハニガンはメンバー最多の21キャップで、栗田ウォーターガッシュで2季プレーした経験がある。エネルギッシュなSHライアン・ロナーガンはキャプテンとして統率力を発揮。18歳(9月になりたて!)FB マックス・ジョーゲンセンは育成選手としてツアーに参加している。

 指揮官のジェイソン・ギルモアは日本について「速いラグビー、動き続ける。これまで戦ってきた相手とは違う」と話した。「それぞれに違ったスタイルを持つ相手と戦うことで、経験を手に入れてほしい。ツアー中はトレーニングの時間もしっかり取りつつ、多くの選手にゲームタイムを与えたい」。3連戦をおこなう相手の日本については、「過去4戦を分析した。ポジティブなエネルギーに満ちている」

「月曜に来日して、土曜に試合。このゲームは(前戦の)フィジー戦に比べると準備期間は短い。しかし、パシフィックネーションズカップからの継続性という意味では有意義だ。これまでの3戦で課題ははっきりしている。週末が楽しみだ」(ギルモア コーチ)

 オーストラリアAの日本3戦が終わると、オーストラリア代表は欧州遠征に向かう。シニアプレーヤーたちにとって日本ツアーは、自らの存在をアピールし、この欧州遠征に「昇格」参加するための踏切板となる。

*キャッパーの一人、LOダーシー・スウェインは正代表の試合で出場停止を受け不参加に

JAPAN XV×オーストラリアAの以降の予定は次の通り。
10月8日(土)  14:00     福岡・ベスト電器スタジアム
10月14日(金) 18:30     大阪・ヨドコウ桜スタジアム

※下の名鑑画像をクリックすると、大きく見ることができます。

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