南アフリカのケープタウンで開催されている「ラグビーワールドカップ・セブンズ 2022」で、トップ8入りを逃してチャレンジトーナメントに臨むことになった女子セブンズ日本代表“サクラセブンズ”は、大会2日目の9月10日、開催国・南アフリカとブラジルに連勝し、チャレンジファイナル(9位・10位決定戦)進出を決めた。
南アフリカには14-12で競り勝った。
日本は最初のキックオフを失敗し、南アフリカに中央スクラムからの攻撃権を与えてしまい、キックを使われ開始早々先制トライを奪われた。
しかし、前半3分、ボールキャリーの大竹風美子(東京山九フェニックス)をサポートした中村知春(ナナイロ プリズム福岡)がタックラーを振り切って自陣からゴールへ走り切り、流れを変えた。
自国開催でファンの声援を受ける南アフリカも奮い立ち、6分にまたもキック&チェイスからチャンスを広げ、日本は平野優芽(ながとブルーエンジェルス)が懸命に追ってゴール前で止めるも、つながれ、5点ビハインドで折り返しとなった。
それでも、日本は後半開始早々、自陣深くからクイックハンドでつなぎ、原わか花(東京山九フェニックス)が約70メートル走り切り、コンバージョンも決まって再逆転に成功する。
終盤、日本は何度か苦しい場面はあったものの、キャプテンの平野をはじめ、懸命のディフェンスでリードを守り切り、今大会初勝利となった。
次のブラジル戦には19-10で快勝した。
日本は序盤に反則が続き、この試合も相手に先制されてしまったが、またしてもチーム最年長の34歳、コーチ兼任の中村が躍動する。前半6分、中村は自陣深くから抜けて大きくゲインし、敵陣で相手に捕まったものの、ボールキープでサポートに来た平野につなぎ、トライ。
アグレッシブだった日本は、ハーフタイム前にはディフェンスでボールを奪い返し、カウンターで原がゴールへ駆け抜け、14-5で折り返した。
日本は後半の入りも積極果敢で、ターンオーバーから攻め込んで原の連続トライでリードを拡大。
その後、ブラジルに1トライを許したものの、日本は終始ディフェンスでプレッシャーをかけ続け、勝利をつかんだ。
女子セブンズ日本代表は大会最終日となる11日、チャレンジファイナルに臨み、ワールドカップ・セブンズでの最高順位更新となる9位をかけて、ポーランドと対戦する。