ラグビーリパブリック

ワールドカップセブンズへ。女子セブンズ日本代表候補14名発表

2022.08.25

大きな結果を残したいサクラセブンズ。永田花菜は、この日はコンディション不良で不参加に。(撮影/松本かおり)



 世界の強豪が集う舞台へ。
 8月25日、9月9日から11日にかけて南アフリカ(ケープタウン)で開催されるワールドカップセブンズ2022(以下、W杯)に参加する女子セブンズ日本代表候補が発表された。

 同日発表されたのは14名。8月26日からの国内合宿を経て、9月1日に遠征へ向かうサクラセブンズの13人が決まる。
 また9月8日、現地で大会登録メンバーの12人が決定。翌日から戦いが始まる。

 記者会見に臨んだ鈴木貴士ヘッドコーチ(以下、HC)は、歩んできた過程について、こう話した。
「昨年9月のチームのスタートから、立つ、動く、戦うという3つの言葉を大事に、サクラセブンズのポリシーとしてやってきました。常に7人が立ち、常に7人が動き続け、一瞬の勝負に勝ち続ける。3つの言葉を体現できる選手を選考しました。誰が出ても自信を持って送り出せる選手たちです。ベスト8を目標に戦います」

 同HCは、大会最初の相手となるフィジー戦の試合への入りが最も重要と考えている。そこで勢いをつかみ、上昇したい。
 8月中旬にチリでおこなわれたコアチーム昇格大会。『ワールドラグビー・セブンズチャレンジャーシリーズ』では優勝したものの、「チームは決勝に向けて徐々に状態を上げていきました」と振り返る。
 それではダメだ。「どれだけ最初にいい入りができるかが大事」と話す。

 チャレンジャーシリーズで主将を務め、W杯でも先頭に立つ平野優芽は、昨年の五輪であらためて、「練習でやっていることが試合に出る。練習でできないことは試合でも出せない」と思い知ったという。

 だから、W杯までの短い時間の中で、練習でとことん突き詰める。
「自信を持って世界と戦うために、一つひとつのプレーの精度を最後まで高めたい。『これなら勝てる』とチーム全員が思えるような準備をします」と話した。

 チャレンジャーシリーズではディフェンスに手応えをつかんだ。
「ただ、W杯の相手は、チャレンジャーシリーズの相手より強い。前へ、粘り強く守るディフェンスも完成はしていません。もっと高めて大会へ臨みます」

 自分たちの武器をさらに磨いてアフリカへ向かうサクラセブンズ。周囲は強豪ばかりも、自分たちを信じて戦い抜くつもりだ。
 チリから発信した以上の嬉しいニュースをファンへ届けるために、チームは「リンクアップ」を合言葉に一丸となる。
 つながり、前を見続けるという思いを込めたその言葉を体現する。

◆女子セブンズ日本代表候補
大黒田裕芽(東京山九フェニックス)
大竹風美子(東京山九フェニックス)
大谷芽生(立正大/4年)
梶木真凜(自衛隊体育学校)
小出深冬(アルカス熊谷)
三枝千晃(北海道バーバリアンズ ディアナ)
須田倫代(追手門学院VENUS/追手門学院大2年)
中村知春(ナナイロプリズム福岡)
永田花菜(日体大女子/4年)
バティヴァカロロアテザ優海(ながとブルーエンジェルス)
原わか花(東京山九フェニックス)
平野優芽(ながとブルーエンジェルス)
弘津悠(ナナイロプリズム福岡)
水谷咲良(東京山九フェニックス)



Exit mobile version