ジャパンラグビーリーグワンでディビジョン2に昇格した豊田自動織機シャトルズ愛知が8月22日、2022-23シーズン新たに加入することが決まった6選手を発表した。
ヨーロッパから大物ロックが加わる。フランス代表として65キャップを重ね、キャプテンを務めたこともあり、2015年のワールドカップにも出場したヨアン・マエストリがシャトルズの一員となった。かつて在籍した名門のトゥールーズでは200試合以上に出場し、ヨーロッパ王者に輝き、フランス国内最高峰リーグのトップ14では2度の優勝に貢献した選手。前所属のスタッド・フランセでもキャプテンを任されるなど、リーダーとしても高く評価される。
シャトルズの新戦力として期待される34歳のマエストリは、「全てのプロキャリアをフランスで過ごしてきましたが、これから体験する新しい経験は、デビュー当時の気持ちを呼び覚ましています。このチームがディビジョン1に上がる力になれる準備はできており、チームメイトやスタッフ、そしてファンの皆様にお会いできることを楽しみにしています」とコメントした。
そして、元イングランド代表のジェームズ・ガスケルも愛知へ向かうことを決めた。身長201センチ、体重117.5キロの大型フォワードで、2列と3列をカバーできるガスケルは、けがなどの影響もあって国際舞台でプレーするチャンスは少なかったが、セール・シャークスとワスプスで長年活躍し、イングランド最高峰リーグのプレミアシップでは通算206試合に出場した経験がある。
シャトルズで新たな挑戦をする32歳のガスケルは、「日本でずっとプレーをしたいと思っていたので、日本に来られてとても嬉しいです。新しいチームでプレーすることを楽しみにしています」とコメントした。
バックスにも海外から2人加わることになり、イングランド出身で南アフリカで長年プレーしていたティム・スウィル(29歳)がシャトルズの10番を狙う。同じくスタンドオフで、センターでもプレー可能な元U20南アフリカ代表のジェームズ・モレンツェ(23歳)も新しい環境となるシャトルズで結果を出したいと意気込んでいる。
国内移籍組では、プロップの尾池亨允(前・コベルコ神戸スティーラーズ)と深村亮太(前・東芝ブレイブルーパス東京)のシャトルズ入りが決定。2人とも29歳。尾池は「ディビジョン1に昇格するために日々精進してまいります」と誓い、深村は「チームの目標達成に貢献できるよう取り組み、チームと一緒に成長できるように努力します」と決意を述べた。
シャトルズは同日、退団する3選手も発表。
ユーティリティフォワードのタレニ・セウ(28歳)とクリス・ガブリエル(22歳)はニュージーランドに帰国することとなり、6シーズン在籍したフロントローの廣野翔太は花園近鉄ライナーズへ移籍することが決まった。
プロップとフッカーでプレーできる28歳の廣野は、シャトルズでの経験に感謝し、ライナーズ入団も公式発表となって「チーム目標であるTOP4、優勝に向けて精一杯頑張ります」とコメントしている。