11月20日にフランス、トゥールーズでフランス代表対日本代表の試合がおこなわれる。トゥールーズはラグビーの街。地元クラブのスタッド・トゥルーザンの活躍に街中が盛り上がる。そのスタッド・トゥールーザンからはどの時代も多くの代表選手を輩出しており、今年全勝優勝したシックスネーションズでは10人の選手が出場していた。当然地元のファンの「やっとトゥールーズの代表選手の試合がトゥールーズで見ることができる!」という期待も高まる。
ちなみに、トゥールーズで最後にフランス代表の試合がおこなわれたのは、2016年のサモア戦(52-8でフランスの勝利)までさかのぼる。6年間待たねばならなかった。しかも来年のワールドカップでは、トゥールーズではフランス代表の試合はおこなわれない。「この試合を見ておかなければ!」とさらに期待が高まる。
トゥールーズのラグビーファンが待ちに待った地元でのフランス代表×日本戦のチケットが8月8日発売になった。33ユーロから、50、75、90、115ユーロまでの5つのカテゴリーに分かれており、合計3万枚発売されたが、販売開始から数時間で33ユーロの座席は完売となった。24時間後には115ユーロの座席が数十席残っているだけとなっており、1週間後にはすでに完売となっていた。
現在は、再度発売になった場合通知が届くようにメールアドレスを登録できるようになっている。また『ラグビーワールドカップ フランス2023』のサイトによるとトゥールーズのスタジアム・ド・トゥールーズは3万3103人収容できるとのこと。座席を増設することも検討されているのだろう。
フランス代表は日本戦に先立ち、11月5日にパリ、サンドニの8万人収容できるスタッド・ド・フランスでオーストラリア戦、翌週の12日にはマルセイユの6万8千人規模のスタッド・ヴェロドロームで南アフリカを迎え撃つが、これら2試合のチケットはまだ販売が続いている。スタジアムの観客収容規模に差はあるが、トゥールーズで日本戦を今から心待ちにしているラグビーファンが多くいることは確かだ。
ワールドカップでは、日本代表はトゥールーズでプールDの初戦のチリ戦と第3戦のサモア戦の2試合が予定されており、また本市をベースキャンプ地にも選んでいる。11月の試合で現地の目が肥えたラグビーファンのハートをつかんで、来年のワールドカップで熱い声援を送ってもらえるようにしたいところだ。