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グリーンロケッツ東葛が元豪代表のベテランSHフィップスと巨漢WTBナイヤラボロを獲得

2022.08.19

経験豊富で、時には強気に仕掛け、冷静にチームをコントロールするニック・フィップス(Photo: Getty Images)


 NECグリーンロケッツ東葛が8月19日、2022-23シーズンの新体制および新加入選手を発表し、元オーストラリア代表のニック・フィップスとタンゲレ・ナイヤラボロを獲得したことが明らかとなり、国内移籍組では前田土芽(前・シャイニングアークス東京ベイ浦安)と尾又寛汰(前・三重ホンダヒート)がグリーンロケッツの新メンバーとなった。

 フィップスは、アルゼンチン代表ヘッドコーチとグリーンロケッツのディレクター・オブ・ラグビーを兼任するマイケル・チェイカがオーストラリア代表の指揮官だった2015年にワールドカップ準優勝に貢献し、テストマッチ72試合出場を誇るワールドクラスのスクラムハーフ。ロンドン・アイリッシュ(イングランド)での3シーズンを経て日本行きを決め、「NECグリーンロケッツ東葛に加入することをとても楽しみにしています。クラブが目指す方向性は私を奮い立たせ、私の経験が来たるシーズンにおいてチームの力となることを願っています。クラブにおいて素晴らしいものを築き上げる一員となり、そして私たちの可能性を最大限に発揮させたいと強く思っています」とコメントした。

 身長195センチ、体重132キロの巨漢ウィングであるナイヤラボロは、オーストラリア代表としては2キャップと少ないが、ワラターズに在籍していた2018年のスーパーラグビーでは15トライを挙げてトライ王を争ったパワフルなランナー。2016年度にはパナソニック ワイルドナイツでプレーしており、6季ぶりの日本ラグビー参戦となる。ノーサンプトン・セインツ(イングランド)でヨーロッパのラグビーも経験してきた30歳のナイヤラボロは、「私を迎えてくれたNECグリーンロケッツ東葛にとても感謝しています。また光栄に思います。リーグワンにおいて、自分を表現すること、更には自身の強みを最大限引き出しチームに貢献することが今季の目標です。これらの目標をグリーンロケッツ東葛で達成することが私にとっては最大の喜びです」と意気込みを述べた。

ノーサンプトン・セインツで4季プレーしていたタンゲレ・ナイヤラボロ(Photo: Getty Images)

 そして、スタンドオフやセンターとしてプレーし、日本代表として4キャップを持つ前田も新天地が決まり、「CREWの皆さんと共に勝利を分かち合うために、一つ一つ勝利を積み重ね、チームに貢献できるように自分らしく頑張ります」と決意を新たにしている。

 ウィング、センターのポジションを争う尾又は、「新しい場所で新しい挑戦ができることにワクワクしています。ラグビーだけに集中できる環境に感謝して思いっきりチャレンジします」とコメントした。

 グリーンロケッツは昨季リーグワンのディビジョン1で実戦全敗に終わり、12チーム中最下位。入替戦でなんとか降格を免れ、今季もトップステージで強豪に挑む。
 2季連続で指揮を執るロバート・テイラー ヘッドコーチは、「昨シーズン、NECグリーンロケッツ東葛が一度もあきらめず試合を戦い抜いたことに誇りを感じています。もちろん求めていた結果にはつながらなかったこともありましたが、困難を乗り越えるための粘り強さと負けん気を示すことはできました。この姿勢を基盤として持ち合わせている限り、再び星に向かって飛び立つことができると信じています。今シーズンではCREWそしてコミュニティと再びつながることを楽しみにしています。またチームにとってそれは大切なことであり、それを達成するためにNECグリーンロケッツ東葛は一丸となって最後まで戦い抜きます」と決意を述べた。

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